テラ・インターナショナル社の「Perl」商標の取り消しが決定(商標取得自体はまだ)

ひとまず、おめでとうございます。

今回の件に尽力されたプログラマの1人、小飼弾さんの言葉を引用させていただきます。

404 Blog Not Found:Perlの登録商標について – Perl belongs to us

Perl does not belong to any one of you, or me, or Mr. Tetsuya Kitahata or his company. It does not belong to even Larry Wall himself. Perl belongs to ALL OF US. And I am gratified to find it is now officially acknowledged in Japan.



異議申し立てに関する特許庁の決定はここで読めます。

http://www1.ipdl.inpit.go.jp/JJ0/htmldata/H/2/2/_/9/0/0/1/422900199_001.html


ざっくりまとめると、

  • 指定された役務での「Perl」の出自が出願人にないのは明らか
  • 関連性としてみても、出願人に特別関連性があるとは認められない
  • そういう理由で取り消すけど良い?って一応聞いたけど反論ないんで取り消します。決定ね。
  • あと、商標権者(代表取締役 北畠徹也)はいろいろアレなことやってるんでブラックリストに入れておきますね

そんな感じ。まぁねぇ、当然ですよねぇ。


2010年に7月14日に請求して、取り消しを通知したのが翌2011年2月9日、決定が同年8月1日。時間掛かりすぎなんじゃあ!と思うけど、そういうものなんでしょうねぇ。大変な作業ですね。本当に。イライラしたって始まりませんもんね。ともあれ、心配ごとなく利用できるようになって本当に良かったです。

本件に携わった皆さん、本当にお疲れさまでした!GJ!



ちなみに本家の出願の方は

本家の出願の方は今現在も「審判請求」つまり、商標登録拒絶に対する査定不服審判が続いておりまして、まだ商標は取れていない状況です。今回の取り消し決定で、この分野での「perl」が何かは決定されたも同然なので焦る必要はないっちゃないんですが、それはそれとして気にはなります。一度拒絶されてるので。

どんな理由で拒絶されたかが分からないのでなんとも言い難い状況ではありますが、もしテラ・インターナショナル社の商標が障害となっていたのだとしたら、この取り消しを足がかりに、本家の登録の方も大きく前進するでしょう。まぁ、こっちの出願チームも異議申し立てと同じチーム(TMI総合法律事務所)なので、もちろんそういうことも全部視野に入れて…ということなんでしょうね。


本件が無事解決に至りますことを、お祈りしております。