Instagram: フィルター依存症
Instagramのおかげで色んな人の色んな綺麗な写真が見れるようになったのは嬉しいし、
楽しいことの方が多いのだけど、率直に言ってフィルターそんなに掛けなくて良いよ。
確かにフィルター掛けるとお洒落っぽく見える気がするのだけど、
料理で言うと、印象を際出せるためにとにかく味付けを濃くしている状態。
塩を足したり砂糖を足したりみりんを足したり…そして最後に旨み調味料たっぷり。
それで何でもかんでも美味しくなるわけではないし、大体の場合、くどい。
写真には本来の味ってのがあり、日常のポートレイトにはふんだんにそれがあるはずで、
フィルターがなければそれを表現するために構図や明るさや色んな工夫をするんだけど、
あとで印象を上書きすればいいやとなるとそういう工夫をしなくなっちゃう。
で、写真は一見お洒落だけどその実、ただ色調だけが際だつバランスの悪い写真に。
「フィルター」自体は銀塩時代からあるものだけど、
とりあえず撮って見られるようにすると言う発想ではなくて、あくまで表現方法の選択だったはずで。
Instagramのフィルターをそうやって上手く使っている人もいるけれど、大体は、
あまりにフィルターが便利すぎて、逆に表現を考えなくなっているなあと。
まぁ考え方としては、「構図を考える」ということ自体がもう時代遅れなのかも知れないけどね。
写真の出来は、撮ったあとに整える時代なのかな。
(ピント合わせをあとから変える技術も発表されてたし)
僕は違うと思ってるんだけどなー