電力の現状

「電力ヤバイ」って言われてるけど、実際問題どうなのか少し調べてまとめてみる。
東京電力と東北電力。

東京電力

集計結果では、最大出力は6432万kw(原子力・火力・水力の合計)。現在稼働中なのは4477.8万kw。
公式リリースでは、新エネルギーなども含めて最大6448.7万kwの供給能力があることになってます。


原子力発電所

発電所名最大出力現在の出力備考
福島第一原子力発電所469.6万kw0万kw4-6号機は定期検査で停止中
福島第二原子力発電所440.0万kw0万kw
柏崎刈羽原子力発電所821.2万kw491.2万kw2-4号機は停止中

火力発電所

発電所名最大出力現在の出力備考
横須賀火力発電所213万kw213万kw
川崎火力発電所150万kw150万kw
横浜火力発電所332万kw332万kw
南横浜火力発電所115万kw115万kw
東扇島火力発電所200万kw100万kw1号機が停止中
品川火力発電所114万kw114万kw
大井火力発電所105万kw70万kw2号機が停止中
千葉火力発電所288万kw288万kw
五井火力発電所188.6万kw188.6万kw
袖ケ浦火力発電所360万kw360万kw
姉崎火力発電所360万kw360万kw
富津火力発電所504万kw504万kw
鹿島火力発電所440万kw120万kw2、3、5、6号機が停止中
常陸那珂火力発電所100万kw0万kw停止中
広野火力発電所380万kw220万kw2、4号機が停止中

水力発電所

いっぱいありすぎて網羅は不可能(160個所ある)。
とりあえず全て復旧済みとの話なので、852万kwを発揮できてると考えて良さそう。



東北電力

最大出力は1655.4万kw(原子力・火力・水力の合計)。
現在稼働中なのは1329万kw。

原子力発電所

発電所名最大出力現在の出力備考
東通原子力発電所110万kw0万kw
女川原子力発電所217.4万kw0万kw

火力発電所

17個所で1085万kw。


水力発電所

210個所で242万kwが稼働中。




わかること

東京電力は3/15現在、およそ1000万kwの電気が不足していると言われている(需要:4100万kw/供給3100万kw/18-19時)。集計からすると、最大能力を発揮すれば今でも十分行けるんじゃないかと思うけど、最大能力を常に発揮できるわけでもないからね…そういうことなんでしょう。

また、停止している火力委発電所を全て再開しても715万kwにしかならない。北海道電力からの60万kw、西日本からの100万kwを足しても1000万kwには届かない。現状どうなっているかというと、鉄道など大口の電気をカットすることで需要を2800万kw程度に抑えてしのいでるっぽい。素晴らしい!けど、原子力発電所が回復するまでは、この状況がずっと続くの?多分そうだろうねぇ。火力発電所が全て再開すれば供給が最大4300万kwになって、節電すれば行けそうだけど、昨夏の電力消費は6200万kwだったわけで…

原子力発電所が戻らないと供給しきれない\(^o^)/


厳しいのは東北電力の方も同じだけど、もともとの数字がそんなに大きくないから、夏期の増分もそれほど大きくないんじゃないかという…いや全然解りませんが。



調べて思ったのは、存外、火力発電所の比率ってでかいんだなーということ。
なかなか新規に原子力発電所建てられないから仕方がないけどね…