たまにネット上で聞く言葉「ググれカス」。検索すれば一発でわかるのに、知らない事をtwitterとか掲示板とかで質問してくる人に良く言われる言葉である。とりあえずgoogleで検索しとけよ(ググれ)ってことである。
しかし、こんな感じの人は一般社会にも多い。私は先日とあるテレビ番組に出演した時に、番組収録中に出て来たキーワード、わからないことをiPhoneで検索して即座に示したらびっくりされ、ある意味呆れられた。でも、今や検索エンジンは持ち歩ける時代になっているわけだし、わからない事があったら即座に検索すればわかるのである(電波さえ入っていれば)。
やらないのとやるのでは大きな差がでてくる。
非技術者より技術者の方が検索する頻度が高いというのはあるだろうけれども、体感としては性格とか習慣とかに依るなぁと思う。「自分で検索する」ということが出来ない人はよほど強く指摘されない限りずっと出来ないし、出来る人は「そうしなさい」と言われたことが無くても出来る。僕は言われたことがないけど出来る人なので、解らないことがあって独力で何とかなりそうならまずそれをすべきでしょう?と思うんだけど、世の中の半分くらいの人はそういうわけではなさそう。
それがまぁ家族とか友達とかだったら別に構わないんだけど、というのは解決することだけが意義ではなくて、「聞く」というコミュニケーション自体が大事なこともあるからだけど、そうではない場合、例えば仕事で使っているパソコンのブラウザが今日に限っておかしいとか言うときには、まず自分で調べてみろと。自分で調べたら、どこまで解ってどこから解らないとか把握できるし、運良く解決できれば次同じ問題が起きたときも解決できる。今回人に頼むと次も人に頼まなくちゃならない。それは面倒でしょう?
まーそんなことを思って、社内のパソコン(会社から社員に貸与されている専用の端末)の管理を前任者から引き継いだときに「社内サポートは一切しない」と宣言した上で、「まずググれ」「それでも解らなかったら検索の結果を添えて相談しろ」という通知を出した(実際にはセキュリティ面では細かくケアしてるけど)。ほぼ全員が非技術者だし不慣れな社員もいたので正直不安ではあったけど、結果どうなったかというと、別になんの問題も起きなかった。今までは1人のサポートとその他大勢の検索できない人間という集団構成だったのが、1人のサポートと各部署2-3人の検索できる人間とその他大勢の検索できない人間という構成に代わり、「僕が死んでも代わりはいるもの」という状態になった。今はその検索できる人間に向けて案内を書いてWikiに載せて、そのURLを拡散するだけで大概の技術的な問題は解決できる。非常に素晴らしい。やれば出来るんだよ。
ただ…本音の部分で言うと、一言「ググレカス」といいたかった(苦笑)
でもそんなことを言うわけにはいかないので、出来うる限り穏当な言い回しをたくさん重ねて、「こうなることが必要なんだ」とか「まずこういう手順で始めてこうするようにしてください」とか理屈を付けて1年くらい掛けて徐々に動かしていった。もっと穏当にそして簡潔に「ググレカス」を表す表現があると良いのだけど…ないんだよねぇ。難しい。
最後にお約束。
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, イ)ィ -─ ──- 、ミヽ
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ノ/,/ミ三ニヲ´ ゙、ノi!
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ググレカス [ gugurecus ]
(西暦一世紀前半~没年不明)