外貨準備の推移をグラフ化してみた

この記事を読んで気になったのでグラフ化してみた。

日本政府が、財政危機に見舞われているアイルランド政府に対し、国際通貨基金(IMF)を通じた資金融資を行っていたことが30日、分かった。

 12月中旬に、約10・2億ユーロ(約1100億円)を貸し出した。日本政府は、IMFからの要請があれば、今後も追加融資に応じる方針だ。

 IMFはアイルランド政府に対し、複数回に分けて約225億ユーロ(約2兆4000億円)の融資を行う計画を立てている。12月16日の理事会で、1回目となる約58億ユーロ(約6200億円)の融資を決めて実施しており、日本からの融資はこの一部に充当された。

 資金は、過去の円売り・外貨買い介入に伴って、約1・1兆ドル(約90兆円)規模まで積み上がった外貨準備を活用した。外貨準備を使ったIMFへの融資は、2008年11月の金融サミットで麻生首相(当時)が表明した仕組みだ。
 


資料は財務省から。

外貨準備等の状況




外貨準備総額


徐々に積み上がってきたことは積み上がってきたんですが、2004年度以降は増加のペースが落ちているのがわかります。



外貨準備内訳(外貨を除く)

外貨準備から外貨を除いた内訳です。全体に比べると割合は小さいですが、いろいろと動きがあって面白いです。


「SDR」は要するにIMFに対する貸し付けということで良いのかな?(ざっくり把握しすぎか…)

特別引出権 – Wikipedia

2009年8月に急に増えていますが、詳細はよく解りませんね…


「IMFリザーブポジション」とはIMFへの出資額から円保有額を引いた額だそうですが、2008年11月を境にそれまで減り続けていたのが増加に転じています。ニュースで焦点が当てられているのはこれでしょうか。


あと、やっぱり金は安定なんですね…21世紀になっても変わらないって凄いな。



…ていうか、これ、どうすんでしょうね?

安易に円買いするわけにも行かないし、確かに使いようのない大量のドル(大部分はアメリカ国債)。どれだけあれば安心なのかわからないけど、各国の外貨準備と比べると、さすがにこんなに無くても良いんじゃないかとは思いますね。

各国の外貨準備高一覧 – Wikipedia

中国みたいに積極運用して傷つけてもあれだし、かといってこのまま「過剰にあるけど使えない」ってのもなんかもったいないし…そういえば中国はアメリカ国債、売ってたな。あんまりアメリカにいい顔はされてなかったけど。日本もなんとか出来ないもんなのでしょうかねぇ。アメリカに喧嘩を売る必要は全くないですけど、日本も資金は苦しいわけなのでね…そんなことを思いましたです。