中米ニカラグアの軍隊が、サン・ファン川を隔てた隣国コスタリカの領内に侵入、コスタリカの国旗を奪取して、ニカラグアの国旗を掲揚するという事件が起きました。問題の地域がコスタリカ領内であることは両国の公式な地図でも確認できるところ。なぜこんなことが起きてしまったのでしょうか。ニカラグア軍を率いたEden Pastora司令官の言い分は「Googleマップの国境線がそうなってたから」。Googleマップを見てみると、確かに国境が3000メートルほど本来の位置よりコスタリカ側へ寄っています。過去には、カーナビの言うとおりにしていたら違う場所へ来てしまった、GPSを信頼したら違う家を破壊してしまった、という話もありましたが、だいぶ勘違い(言い訳)もスケールが大きくなってきました。
いやいやいやw
ねーよww
コスタリカとニカラグア
コスタリカとニカラグアの関係についてはこんな年表を見つけました。コスタリカ年表
挙げるときりがないんですが、コスタリカってニカラグアにずっとちょっかい出され続けてる国なんですね…知りませんでした(と言っても騒動の半分以上はアメリカのせいだけど)。国内が不安定で経済的にけして豊かではないが人口と軍事力を持つ国、それがニカラグア、経済的に豊かだが軍事力はさほどない国、それがコスタリカと言うことのようです。
コスタリカ | ニカラグア | |
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1人あたりGDP | 6,297ドル | 1,128.8ドル |
人口 | 452万人 | 568万人 |
兵力 | (4,400人) | 14,000人 |
参考資料:
外務省: コスタリカ共和国外務省: ニカラグア共和国
コスタリカの外交を見ていると、本当に粘り強く断絶と友好条約を使い分けて「迷惑な隣人」と暮らしている感じがあるんですが、こういうのはやっぱり地続きの国境を持つ国ならではの外交手腕ということになるんでしょうかね。日本ではなかなかこうはできないなぁ。