2007年の秋以降、ことあるごとに人材を募集してきましたが、今回はさらにもう一段階上のレベルアップを目指し、これまでとはまったく違う視点と条件で人材を募集することにしました。
端的に言うと、自分の時間を切り売りして時給換算し、「仕事は仕事、プライベートはプライベート」というような消極的考え方をする人ではなく、「自分はGIGAZINEだからこそできることをするためにGIGAZINEで働きたい、ほかのところでは働きたくない!」というプロフェッショナル的な考え方をする人を求めます。余所でも働こうと思えば働けるような人ではなく、「GIGAZINEだからこそ働きたい!」という人を求めます。
長くて読むの面倒なので3行にまとめると以下の通り。
- サラリーマン化した記者とそれを組織化できなかった俺(編集長)の不幸せな関係
- 意欲を失っていく組織とそれを正常化できなかった俺(編集長)
- そもそも今までの求人が間違ってたのでやり直したい
読んでの感想を1行で書けと言われればこう。
- 社内報でやれ。
当たり前だけど伝えたい人に向けて言葉を選ぶのが記者。
これ、誰に向けて書いてるんですかね?体裁としては「求人募集」なので、GIGAZINEを普段読んでいる人やそうした仕事に興味を持つ人なんでしょうけど、実際はどうなってるかっていうと文字数にして80%は愚痴で、残りの2割が求人情報。これで自分の意図が届くと思ってるんでしょうかね。何を必要としているかを書いて、何を必要としていないかは面接で語ればいい話で、ここまで執拗に書く必要あるのかな。
求人募集を本気でしたいのなら、こちらの文章をお借りすべき。
GIGAZINEが書くべきだった求人募集のエントリー – 院生兼務取締役の独り言
採用方針が固まってるんだったら、これで応募してきた人の中から合う人間を選べば良いんじゃないの。
仕事への意識については理解できる部分もある
GIGAZINEがブラックかどうかはさておき、僕が理解できると思うのは、自分の働きが悪いことや意欲がないことを会社のせいにしたり、ルーチンワークだけで業務を終わらせようとして酷い結果が出ても見ないふりをしたり、組織として目指す方向を考えずに自分の半径50センチしか見えなかったり、そういうダメで役立たずな社会人ているよねという話。ホントうんざり。さらに加えて言うと、そう言うダメで役立たずな社会人はもともとそう言う人間性という場合もあるけれども、だいたいはそう育てた上司や先輩がそこに存在してるってこと。後になってお前は能なしだとか怒るけど、そもそも何年も前から自分で準備してきたことが花を付けたってだけで、今になって俺は知らないお前らが無能なんだとか通るわけねえだろという話。
僕はこの編集長には人を育てたり上手く使ったりする能力がないんだなと思いましたよ。まぁ、反省して方針変えるってことなのかも知れませんけど、そう簡単に変えられたら世話無いしねぇ。
だいたい、給料体系がおかしいんじゃね?
質を求めてる仕事で、基本給とかおかしいんだと思うのよねぇ。編集長が書いているような仕事なんだったら、質の良いエントリをたくさん書いた人には多くの報酬を、そうでない人には最低限の報酬とじゃないとダメでしょ。創作活動ってのはそういうもんじゃないの。例えば標準的に仕事をこなして手取り20万からとかそういう感じ。内訳は、保証10万、成果報酬1エントリで5,000円から10,000円。他、取材手当てあり。質によってボーナスありとか。インセンティブは良し悪しがあるし、僕は経営者では無いので、そんなの絵餅だよという現実的な意見はあるかも知れないけど、記者が記事を書かなくても給料を貰えるとか異常ではないかと。
GIGAZINEは、はてなに学べ。
はてなという会社は外から見ている限り良いところも悪いところも目に付く会社なのだけど、僕個人は「はてなブックマークニュース」については、すごいなぁといつも思ってます。フットワークが軽いし、ソースの記載もしっかりしてるし、イデオロギー性はあまりないけれども、情報を伝えるという点で非常に上手くやってる。欲しいときに欲しい情報がちょうど良いタイミングで出てくる。アレって結構難しいよね。
本当のところはどうか分からないけど、記事を読んでいる限りでは中の人達のモチベーションみたいなのを感じます。それは、以前、kiyoheroさんとお話しする機会があったときにも感じたけども。多分、組織の作り方とか雰囲気とかシステムとか、そういうのがうまくいってるんじゃないのかなぁ。はてなブックマークニュースの現場に「仕事しなくても給料貰えるしだらだらしてればいいや」とか言ってる社員がいるのは想像できない。いや知らんけど。
GIGAZINEにないのは多分それで、一回、現場を見に行くべきなんじゃないか。はてなになる必要は全然無いけど(GIGAZINEはもっと尖ってていい)、目指しているものへのヒントはあると思う。ていうか、じゃないとまた同じことの繰り返しなんじゃねとか思うわけですよね。採用し監督する人間が同じなんだからさ。
最後に
GIGAZINEは本社が大阪と言うことで。同じ関西に拠点を持つ企業と言うことで、親近感は持ってます。確かに質は落ちたかなと思うけど、それでも、編集長が言うほどには酷くない。らしさは残ってる。厳しいだろうとは思いますが、何とか踏ん張って頑張って欲しいところです。影ながら応援してます(応募はしませんけど)。