「Mutter」というのはざっくり言うと「ぶつぶつ言う」と言う意味です。
mutter
【名】【自動】
- ボソボソ[ブツブツ・ブーブー]言う声[こと]、つぶやき、不平
- 低くゴロゴロ鳴る音◆雷など
【他動】
- 〔不平などを〕ボソボソ[ブツブツ・ブーブー・不明瞭な声で]言う
- 〔雷などが〕低くゴロゴロ鳴る
~をつぶやく、~と不平を言う
ニュアンスとしてはあんまりポジティブではないかも知れませんが、要するに誰かに向かって明確に意見を述べるとか、自分の考えをここに明らかにするとかそんな立派なことではなくて、なんとなく思うことを意味不明にぶつぶつ言ってるんでもしお暇でしたら聞いてやってくださいな的な。そういう言い訳的なアレです。
その話と直接関係あるかって言われると実は別にないんですけど、僕は昔から独り言が多い人間でありまして、
特に1人でいるときにはよく自分と会話してます。
もちろん人といるときには自重してますが(聞いてる方には会話か独り言かなんてわからないしね)、仕事中でもどっぷり嵌ったときとか周りどころじゃなくなってくると独り言を言ってます。仕事中に関しては自分でも気をつけて最近は随分と減ってきたと思ってそれなので、多分前はかなり鬱陶しい人間だったんじゃないかと。本当にすみません(周囲には多くても2人しかいませんが)。
なんで独り言を言うんだろう?それは自分でもよく解らないんですが、ひとつあるのは、なんだろう、それが自分の考えのまとめ方ってことなんですね。頭の中で物事を整理しようとしてもなかなか上手く整理できない、そういうときに採れる方法は僕には2つしかありません。1つはノートを取り出して思いつくままにメモを取ること、もう1つは独り言を言いながら自分と相談することで、独り言を言うか、2つを同時にやるかどちらかが多いです。
メモを取ることは考えのまとめに役立ちますよね。頭でイメージすることと、目で見ることとには、理解度や理解の性質に差がありますし、時間をおいてもう一度トレースできるというのも大きなメリットです。言わば1人ブレスト。もの凄く頭のいい人ならば、「頭の中で全てを完結する」ということを実践できるのかも知れませんが、やっぱり普通は無理ですよねぇ。少なくとも僕には無理です。
僕にとっては独り言もそれと似たような話。頭の中に入れているだけでは理解しきれないことを、声に出して口や耳を通して反芻してみるとただぼんやり思っていたよりもずっと理解が深まる……多分ですけど。
もし昨日今日始まった癖だったら、それはちょっと精神的に心配な話なんですが、この癖たぶん子供の頃からずっとなんですよね。人といるときには会話すればいいから独り言の出番はないんですけど(不思議なことに意識せずともそう切り替わるんですよね)、自分1人になって考え事を始めたりすると出番があります。
改めて書くと病んでるとしか思えないですが、休みの日に「じゃあ今日はとりあえず午前中のうちに買い出し行ってきちゃおうか」とか。自分としては、腰が重い自分に対する号令みたいなもんで、「せーの!」程度の意味なんですけど、実際に言葉に起こすと気持ち悪いですね。
でもなんというか、ちょっとあれですけどそういう独り言が自分では結構気に入ってたりします。徐々に考えがまとまって行くのが結構楽しいんです。ひとはそんなに独り言を言わないということに気付いて、何となくこれはダメなんかなぁと思ったりもするんですが、これはきっとどこかで僕には必要なことなんだろうし、他人に迷惑を掛けない限り気にしなくて良いんじゃないかなぁと最近は思うようにしています。