笑顔のふしぎ
「どんな女の子が好み?」
っていうのはよく聞かれる質問でかつ最も答えづらい質問の1つで、自分でもよく分からないので「これと言ってないなーその時好きな子が好みなんだろうなー」とか分かるような分からないようなつまらない答えしかできないのだけど、今までに好きになった女の子を考えてみるに「笑顔」が占めるウェイトが相当に高いなーと思った。笑顔が可愛い女の子が好きです。
考えてみれば、「笑顔が可愛い」ってのは僕に限らずかなり高いポイントを持っていることだろうとは思うのだけど、でもウェイトの置き方には個人差があるようで。例えば大学時代にもの凄くもてる女の子が同じ学年にいて確かに綺麗だったのだけど、僕にとってはそれ以上でも何でもなくて正直ピンと来なかった。先日結婚式があって久々に会ったけどやっぱりよく分からなかった。きっと、笑顔が少しいつもぎこちないからじゃないかと思う。それで可愛くないとかいうことではないのだけど、ふとした表情が心に引っかかるかどうかを決めてしまうことってあると思うんだ。
写真を見ても何となく思う。
1枚切りの、記念写真とか集合写真とか舞台の上とかで良い笑顔を作る女の子はたくさんいるけれども、それがその子の笑顔とは限らなくて、むしろそういうんじゃない1人の時の表情の方が記憶に残って、それが意図せず切り取られた写真はずっと記憶に残る。あとになって見返しても「おや?」と思う。もし声を掛けたら、僕とその女の子の会話になるし愛想笑いもするだろうから、そういうふしぎな笑顔の魅力は消えてしまって文字通り「可愛く」なってしまって、まぁそれはそれで別に嫌いではないから良いのだけど、僕の言葉ではさっきの笑顔は戻ってこないから、それだったら黙ってみてる方が良いんじゃないの?なんつてかっこつけてみたりして。
男は、っていうか少なくとも僕には、そんな表情ひとつで女の子を魅了することは出来ないから、それを可能にしてしまう女の子は本当に凄いと思う。そういうのを見てしまうと、もう白旗を揚げるしかないし、僕が寛容だとかどうとかいう話じゃ無しに、許さないわけにはいかないと感じてしまう。甘いのかも知れないけども。
そういう気持ちは不思議だなぁと思う。