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鰻が好きです。
特に江戸前の柔らかく、味わい深い鰻が大好きです。
産地には特にこだわりはありませんが、どうせ食べるなら美味しい鰻を食べたい。
というわけで、今年の土用丑は京都、柳馬場 梅乃井にて鰻をいただきました。
場所はこのあたり。
「創業七十数年」と書かれていますが、お店は比較的庶民的な入りやすい店で、堅苦しくかじることなく料理を堪能できます。僕なんかは、「京都っぽい」内装の店よりこういう店の方がよっぽど京都を感じるんですが、そのあたりは距離感の問題でしょうか。
松や梅といったランクではなく、シンプルに値段で区切られたメニュー(値段によって鰻の大きさが変わります。この日は2,900円が1匹だということでした)から1品を選んで、待つこと20分…
来た!
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鰻重、肝吸い付き。
照りよく塗られたタレと、何とも言えない香ばしい鰻の香りが食欲をそそります。
食事の時の撮影は、静かに大人しく素早くが鉄則ですが…あまりに美しかったので、鰻に寄り。
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素晴らしい。
味は、比較的あっさり。タレもそれほど甘くなくあっさりした味付けになっていますが、梅乃井の良いところはおそらく「焼き」。身を固くすることなく、鰻の背だけが絶妙の味わいで焼かれており、その食感と香り、柔らかい身が相まって、これは美味い。
毎度、鰻を食べに行くと、運ばれてきたときと一口目くらいまでは会話があるんですが、その後は無言。今目の前にあるこの鰻と、ご飯とをいかに絶妙なバランスで口に運ぶかに全神経が集中して会話どころではありません。慣れないデートでは絶対にオススメできない。てか、会話しないと行けない人とは、鰻を食べに行ってはいけない。だって味わえないじゃんね?
というわけで、本日も満足。美味しくいただきました。
ご馳走様でした。
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値段はけしてリーズナブルではありませんが、出せない額でもない。
また(何もなくても)行きたいと思います。
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京都 柳馬場 梅乃井