航空会社が最優先すべきは安全性で間違いないはず。

この辺から、

痛いニュース(ノ∀`):「娘がシートベルトを嫌がるので付けずにいたら飛行機から降ろされた。日本は知的障害への理解が足りない」…障害者支援施設長
1 名前: IT戦士(愛知県) 投稿日:2008/08/24(日) 18:53:54.30 ID:5Cp8NV0M0 ?PLT
◇「外部社会との交流を」??梅田伊津子さん(63)
知的障害がある人の就職が進まない。コミュニケーションが苦手で、周囲に理解されにくいことが背景にあるという。知的障害者の親で、宇土市築籠(ついごめ)町の就労支援施設「支援センター銀河カレッジ」で施設長を務める梅田伊津子さん(63)に、施設の活動と知的障害者を取り巻く現状を聞いた。
(中略)
??知的障害のある人を取り巻く環境は変わりましたか。
◆まだまだ厳しいです。先日、羽田空港から飛行機に乗った時、娘がシートベルトを
付けるのを嫌がりました。私が上から抑えていたので問題はないと思うのですが、
しっかり締めずに声を出していたこともあってか「シートベルトをしていない人を
乗せることはできない」と、降ろされました。別の便に乗って帰りました。

??どうしてなかなか環境が改善されないのでしょう。
◆知的障害のある人と接した経験が少ないからだと思います。もっと外部社会との
交流を増やせれば、一般の人たちの理解も進むと思います。(抜粋)

この記事読んで。

会いたい聞きたい:銀河カレッジ施設長・梅田伊津子さん /熊本 – 毎日jp(毎日新聞)
◇「外部社会との交流を」??梅田伊津子さん(63)
 知的障害がある人の就職が進まない。コミュニケーションが苦手で、周囲に理解されにくいことが背景にあるという。知的障害者の親で、宇土市築籠(ついごめ)町の就労支援施設「支援センター銀河カレッジ」で施設長を務める梅田伊津子さん(63)に、施設の活動と知的障害者を取り巻く現状を聞いた。【遠山和宏】


知的障害を持つ従兄弟、身体障害者の叔母がいるのであまり他人事ではないのだけど、
この場合航空会社は、乗客に対して安全性を最優先すること以外に選択肢はないと思う。

航空機から下ろされた人としては、わがままを言って航空を妨害したおばさんや、
泥酔して乗ろうとしたおっさんなんかがあるけれども、
どちらも安全な運行のために搭乗を拒否されている。
悪気のあるなしはもとより、その人の人間性や様々な性質は関係がない。

そういう意味でこの場合、航空会社の判断は安全か否かであって、
彼女が知的障害者であるか否かは大した問題ではない。
シートベルトを着用しないことで安全性を確保できないのであれば、
それが誰であれ搭乗を拒否されることになると思うし、
「別の便」がシートベルト無しでの搭乗を許可してしまったとしたら、それこそが問題だと思う。

だから、航空会社に搭乗を遠慮いただく以外の選択肢なんか無い。



真に議論すべきは、このときどうだったかという話ではなくて、
知的障害者や、身体障害者が搭乗するとき、
様々な理由でシートベルトを健常者と同じようには着用できないこともあるだろう、と。
その際に通常のシートベルトとは違った形で安全性を確保する代替手段があるか?と言う点。

それを検討したことがないのであればそれは検討すべきだし、
検討しているのであれば、代替手段をなるべく早く実装すべき。
んで、代替手段は、手で押さえるとかいうものではないのは自明。

この記事を書くに当たってどんな言葉がどう編集されているかはわからないけれど、
僕ら一般人が理解を深めた上で取るべき行動は、
シートベルト無しを許可することなんかではないのだよ。
健常者とは違う方法で、同じだけの利益を得られる方法を考え出すこと、
そしてそれを社会に浸透させることだろ。


というわけで、全日空と日本航空に問い合わせてみた。
返事が返ってきたらまたいずれ。



ちなみに。

例によってまたネタ元は毎日新聞なわけだけど、
それについてはまぁいいや。

この毎日新聞の記者がジャーナリストとしてレベルが低いのは、
重い話題の割に狭い紙面の軽いインタビューであることを差し引いても明白だし、
あんまり叩いて毎日.jpがなくなって毎日母さんがWEBで読めなくなっても困るしね。
(紙面を読む気はさらさら無いし)