日本、残念でした。
北京オリンピックが始まって初めてテレビ映像で見ましたが、
日本の選手は素晴らしかったけれどもそれ以上に韓国の選手は素晴らしく、
試合としては完敗だったかなという印象でした。
まだ3位決定戦がありますし、競技は終わってはいませんが、
予選リーグの結果を見て思ったことは、世界の野球は変化しているのかも、と。
Yahoo!スポーツ – 北京オリンピック特集 – 競技種目 – 野球 – 予選リーグ順位表
各チームの成績を見て思うことは、日本以外の各チームは、
守備より攻撃を重視しているのでは?ということ。
7試合で14失点という日本の守備は大変に素晴らしく、
国際試合においてはこれはまさしくセオリーという戦い方。
短期決戦においては、初対戦となる投手の方が打者に対して有利であり、
低スコアの接戦を制したチームが勝利を収める、というのがこれまでの常識でした。
しかし、予選リーグの各試合の結果を眺めると、そうした低スコアでの接戦よりも、
得点を取り合って激戦を制したチームが勝利しているという印象です。
映像で確認していないので、あくまで数字からの推測になりますが、
日本は下位4チームに対しては最少失点(台湾戦のみ1失点、他は無失点)に押さえていますが、
上位3チームに対してはいずれも打ち負けています。
日本の上位チームとの対戦では、3試合で7得点に対して13失点。
一方で韓国が20得点14失点、
キューバ、アメリカは3試合でそれぞれ、13得点13失点、15得点15失点ですから、
各国ともそれぞれに点は取られている。
しかしそれ以上に点を取って勝利を収めている、のではないでしょうか。
どちらかというと日本よりは攻撃的(チームとしては中間バランス、かな)だったのではと。
北京オリンピックに何か特殊な事情があったのかもしれませんし、
各選手の好不調にも原因があるのかもしれませんので、
これだけの数字で確信もって言えることではありませんが、
何となく日本だけが突出して守備的だったのかなぁと。
正直それが良かったか悪かったかはよくわかりませんが。
(僕個人は、今の日本代表のような野球の方が好きです)
世界のトレンドに対してどうだったのか、ということは、
サッカーの場合なら、直後の大会や各国リーグですぐに確認できるんですが、
野球の場合は国際大会が不足していること、
また各国リーグの差が大きく文化的混合具合も低く、
文化的な違いを把握しづらいことなどで、現状を把握しづらい。
そうしたことに加えて野球の場合には、フォーメーションなどの戦術バリエーションが少なく、
強打者を多く入れれば攻撃的になるとは限らないわけで、
仮に次のロンドン五輪に野球があったとしても、チームを作るのは容易ではないなぁと。
こうした変化の原因は、MLBを中心とした野球文化の変化かもしれませんし、
単にサッカーでも良く繰り返される、守備的と攻撃的のサイクルの話かもしれませんが、
いずれにせよ、世界の野球は、
今までの状況また少し変わってきているぞ、と。
次の五輪で正式競技から外れるのは残念ですが、
「野球」というスポーツとしては、今後も楽しみが増えたかなと思います。