家族に、『変わったよね(良い意味で)』って言われたとか。

良い意味でって書いたけど、なにぶん人聞きなので、
((多分)良い意味で)くらいの話なんだけども、


どうやらワタクシ、丸くなったようです。


ああいや、体重増えたとかありきたりなオチではなくてですね、
うん文字通り、柔和な感じになったと。
なんでかって、

俺はどれだけピリピリした男だったのかと(笑)


まぁでもねーそれは致し方ないことなのでございますよ。

1週間会わないくらいで、なんかリズムが違うなと思ってしまう人もいるくらいなのですから、
18で実家を出て13年間分かれて暮らしてりゃ、そりゃ相手のことなんか見えないですよ。
たとえ家族であってもね。

家族だから離れても分かり合えるなんて嘘ですから。
次会ったときに理解してあげ易いという話であってね。
その時点で初めて理解が追いつくんです。

そういうことを受け入れられるのが家族の家族である所以なんだけども。



確かに昔のって言うか子供~少年のおいらってのは、
およそ妹に電話なんかかけそうにない人でありましたが、
まーここ何年か一切の連絡をしなかったのはそういうことではなくて、
単純に僕が妹に対して腹を立てていたからなんですね。2年くらい。

んでもって僕が腹を立てた理由ってのが、妹が子供の頃の僕と喋ってたからなんですね。
当時の僕なら拗ねたり、意地を張ったり、怒ったり、してそうな状況で、
30近い僕を捕まえて、どうせあなたの主張はそんなことなんでしょ、的なことを言ったんですよ。
あまりの斜め上さ加減に呆然となりながら、僕はもうコイツはダメだ、と思ったんですね。

相手のことがわからないということがわからない人間と分かり合うのは、難しいです。

僕は、必ずしも悪意があるとは言えない思いこみに、苦労してきましたから。
(悪意がないことは救いにはならないんです。こういう場合。)



まぁそんなわけで、僕は勝手に妹とは縁を切っておりまして、
こっちに両親が来る分には構わないけど、妹と日程合わせて帰省するとか勘弁してくれと。
言いはしませんでしたが、かなり高次の自分内ルールですね。



で、話は飛びますが、先日実家に帰省した折に、伊豆へ1泊の小旅行したんですよ。
参加者は僕と彼女、両親と妹夫婦。

伊豆旅行 2008 – a set on Flickr

立案は僕です。

きっかけは色々あったんですが、
1つは海のない土地で育った彼女に海のある生活を見せたかったこと。
もう1つは先日読んだ曾祖父の人生の話(著:大叔母)ですかね。
家族で旅行するのは面倒だけど楽しいし大事だぜ、っていう。
何となく僕が受け取った、ひいじいちゃんからのメッセージでした。


最初は僕らだけ帰省する予定でしたが、
そんな理由もあってまぁ巻き込めるなら巻き込んだ方が楽しいだろうって言う、
ただそれだけの理由で、妹に電話を。旦那と2人で来ないかと。

年月が経過したってこともあるんでしょうけど、全然気になりませんでしたね。
それを丸くなったと言われるんであれば、僕の側から僕の心象風景をふまえて言えば、
18からの13年間では無しに、ここ3年くらいで少し丸くなったかもしれません。

ただ、僕が変わったという感想を伝え聞いて僕が感じたのはそこじゃなくて、
あー相変わらず母親や妹にとっての僕ってのは18のまんまだったんだな、と言う誤解で、
それに対してまぁしゃーないし、それは別にどうってことないことだっていうね。
その部分に対してでした。

いくつになってもそう言われるんだろうな、と思ったんで。
今までしてきたとおり、相手が実感するまでは放置した方が良いってことかなと。
普通に受け答えしてればわかることだしね。



自分で自分を見て一番変わったなと思うことは、
過去の自分の欠点を思い出しても、昔ほどそれを責めないってことですかね。
それを自分で自覚し、そうしないようにエネルギーを投入してる時点で、
たとえそれが上手く修正できてなかったとしても、自分の中では消化できてるんでね。
(直近の失態とかだったら違うけど)

でそれが、この話と何の関係があるんだ?て、つまりね、
思いこみで過去自分をトレースされて、そのときの欠点を引き合いに今を非難されても、
その過去の自分の欠点が今の僕にとっては自分の一部ではないと思えるんですよ。
うん、そうだったのは知ってるし、認める、でも今の僕はこう考えるよって言うね。
まぁ今の僕もまた、10年後の僕に否定されるのかもしれませんけどね。



なんにせよ、僕は変わっていってるってことですよ。

他の人は知らないけど、僕にとっては毎日ブログを書き続けてることは凄く大きなことなんでね。
昔の痛いヤツははっきり言ってみたくないけど(笑)、
まぁでも証拠のないぼんやりとした感覚だけではないよ、っていう。



ちなみに、なんとなくだけど、父親はわかってくれているような気がします。
これはぼんやりとした感覚だけど。
いつも冗談ばっか言ってて面白い人で、
そう言う話を表立ってする人じゃないからわかんないけど、多分。