ゴミに関するパンフレットを読んでいたのだけど、
これが意外なほどにきちんとした冊子で面白かった。
例えば、ゴミの分類が細かくホントに細かく載っていて、
それぞれどういう形でゴミとして出せばいいかが分かるようになってる。筆箱とか(笑)
オンライン版だとこんな感じ。
ごみ分別辞典/京都市??環境局??循環型社会推進部
ゴミ捨てるときにそれをどうやって捨てたらいいのかってのは、
ホントにいつも感じる問題だしなぁ。
当たり前なのかもしれないけど、でも、良い仕事してると思います。
PDF版はこちらに。
PDF版/京都市??環境局??循環型社会推進部
で、その冊子をパラパラ見てて初めて気がついたのだけど。
資源ゴミ用のゴミ袋って、家庭ゴミ用のゴミ袋より安いのね。。
同じ容量で約半額。
迂闊なことに全然気がつかなかったーよ…
明確には書いていないものの、パンフレットの中の、
『ゴミを減らせば得をする』っていうページあたり(リンク先PDFの62P)の感じでは、
分別を依り効果的に行わせるために、
面倒がってまとめて家庭ゴミで捨てるよりも、
資源ゴミに分別して捨てた方がお得ですよーということらしい。
もしかして、主婦にとっては常識?なのかもしれないけど。
へー。良くできた仕組みだなぁ。
それともう1点。
これは褒めるんじゃなくて突っ込みなんだけど、
87ページにこういうQ&Aがある。
Q. ごみの量が増えて,ごみ処理にかかる費用も増えたんじゃないの?
A. そうなんだ。(略)下の棒グラフのように昭和48年と比べると約6倍に増えているんだよ。
物価も考慮せずに6倍とな?
無邪気なもんだなぁと思った。
これ作った人は、昭和48年と未だに地続きな年代の人なんだろうか。
参考までに、昭和48年と平成15年の消費者物価(総合)を比べておく。
資料は総務省のこちらを参照。
平成17年基準消費者物価指数―全国(平成19年平均)
平成17年を100としたとき、昭和48年の消費者物価指数(総合)は40.5。
一方で平成15年は100.3。
つまり(一概には言えないものの)、
昭和48年に比べると平成19年の物価は2.5倍弱になっているということだ。
ということは、6倍なんていうエキセントリックな数字は出てこなくて、
実質的には2.4倍だってことになる。
ではゴミの量はどうか?
同じ冊子83ページに京都市が処理しているゴミのグラフが載っている。
それによると、昭和48年のゴミの量は約55万トン。
平成14年は約71万トン。増えた量は、比率で言うと1.3倍。
そう考えると、ゴミ処理にかかる費用が上がったのは、
ゴミの量が増えたからよりも、経費がかさむようになったからっていうほうが、
大きいんじゃないの?っていう。
(資源ゴミの分別に伴う費用の増加については87ページでも言及されている)
もちろんそれでも、ゴミを減らすべき、分別すべき、っていう基本方針には、
激しく同意するんだけど、その辺のデータに基づく部分については、
もっと誠実に載せるべきじゃないのかなーと思った次第。
こういう公のパンフレットって、少しでも瑕疵があるとプロパガンダ的に捉えられがちなので。
まぁ、棒グラフを省略して比較したりしてない点で、ある程度誠実なんだけどね。
ちなみに…ゴミの量が増えた理由として、
人口増加もあるのかな?と思ったので調べてみたのだけど…
情報統計課(京都市の統計情報)/キッズ/もうすぐ市制120周年/京都市
年次 | 人口(人) |
---|---|
昭和45年 | 1,419,165 |
昭和50年 | 1,461,059 |
昭和55年 | 1,473,065 |
昭和60年 | 1,479,218 |
平成02年 | 1,461,103 |
平成07年 | 1,463,822 |
平成12年 | 1,467,785 |
平成17年 | 1,474,811 |
平成18年 | 1,472,511 |
平成19年 | 1,468,588 |
50,000人(3%)しか増えてねぇw
まぁ政令指定都市はそんなものなのかなー
これはゴミには関係なさそうだね。さすがに。