被写体は真ん中に寄る。いつの間にか。

書こう書こうと思って忘れてたのだけど、
写真てのは、意識的であれ無意識的であれ、被写体は真ん中に寄るんだなぁ…
ということを、moblogのリニューアルをしたときに感じた。


moblogのTOPでは、
写真から真ん中の部分だけを切り抜いて、サムネイルとして表示してるのだけど、
これは、実は、Flickrのサムネイルを見て思いついた方法。

サムネイルは、まぁいわば縮小表示なのだから、
普通は、縦横サイズは変えずに、
例えばどちらか大きい方を100ピクセルに揃える…とかいうことになるのだけど、
伝統的に写真のサイズってのは正方形ではないわけで、
縦位置と横位置とで、並べるときに不揃いになりがち。
これが正方形だと、並べやすくなるわけで、
そう言う意味で、Flickrのやり方は理に適っている。

でも一方で、写真を撮る側から考えてみれば、
いつもいつも、被写体をど真ん中に据えているわけではない(と思っている)わけで、
そんな画一的な切り取り方したって、
何が映ってるか分からなくて参考にならないんじゃないかと。
サムネイルとしてそれで良いのかなぁ…そうも思っていた。


ところが実際にやってみると、案外、何が映ってるのかが結構よく分かる。

もちろん、元々がもの凄くアップで撮られていて、
切り取っちゃったら何のことやら分からなくなるようなものもあるのだけど、
大概は、撮りたいと思ってたものが、中央の正方形のフォーカスを掠めている、
モノによってはそこにばっちり位置してる。

で、それらをこう…ずらーっと並べると何とも言えない情緒があって。
別にそれぞれの写真の間には何の関係もないはずなのに、
サムネイルを並べるとそこに流れみたいなモノさえ見えたりして。

あー…結構、俺、真ん中に被写体据えてモノ撮ってるんだなぁ、と。
(携帯主体のmoblogよりも、一眼主体のFlickrの方が分かりやすいかも)


当然のことなのかもしれないけど、
こうなんていうか、一周回った理屈というか、
それを敢えて外して写真を撮ってるつもりなんだけど、
結論を見る限りはまぁ、オーソドックスだってことなんだよな、というね。


敢えて画一的に切り取ることで、
逆にそういう趣が出るってのは、意外な発見だった。

もうちょっと数並べてみてみたいなぁ。
年毎の一覧とかも作ってみようかしら。