『どれが真実かは分かっていない』ということを書くことだけでも意味があると思うので、
最終的な判断は下さないまま、メモ書き程度で書いておく。
未来の自分や、親しい友人が、何か見たり聞いたりしたときに思い出せるように。
第二次世界大戦における、『慰安婦』、
つまり、軍に帯同して、売春行為を行った女性達。
韓国の主張では、彼らは日本軍に強制的に連行されて、
強姦同然で業務に従事させられたと言うことになっており、
もしかすると、日本の一般的な認識もそういうことになっているのかもしれない。
しかし実際には、強制的に連行した、俗に言う『慰安婦狩り』に関する証拠はない。
この問題が、『悲劇的な事件』という側面を帯びたのは、
吉田清治と言う元陸軍軍人が、『済州島で慰安婦狩りを行った』と証言したため。
(そして、それを朝日新聞がとりあげ、煽った、と言われている)
ところが、この話は創作を交えて語られたものであって、
仮に、済州島で慰安婦を募集したと言うようなことはあったとしても、
強制的に連行したという事実を裏付けるものではなさそうだ。
本人が、創作も含むと認めている点で、この証拠自体は証拠能力を失っており、
『そういう証言があった』という事実のみが残ってしまっている。
『慰安婦が存在した』という事実は、動かしがたいものではあるけれども、
『強制連行』に関しては、実際には、はっきりした証拠/証言があるとは言い難い。
個人的には、強制連行された、という証言だけでは、歴史的には証拠不十分だと思える。
(朝鮮人だからと言うわけではなく、自分のために嘘をつく人間は沢山いる)
強制連行はあったかもしれないし、無かったかもしれないのだ。
また、これは、ある韓日掲示板で、
韓国人ユーザが、『従軍』慰安婦強制連行の証拠だ!と言って掲載していた、
新聞記事の画像である。
韓国人ユーザはエントリ内で、
こうやって慰安婦は連れて行かれた、これが『命令』があった証拠だ、
というようなことを書いていたのだけど、新聞を記事をよく読むと、
これ自体は、普通の『求人情報』にしか見えない。
給与の月収300円というのは、当時の価値で言えば随分と十分な額であり、
『前払い』という制度があるのは、それで女性を縛っておくため…ではなくて、
とりあえず前払いでもらって家計を助けて、自分はそこで働いて借金を返す、
そういう制度のことを言っているんだろう。
日本の遊郭なんかもそういう制度だよな。
客が遊女を引き受けるときには、遊郭にそれ相応の金額を支払うということになっていたわけだし。
もちろん、このユーザが実は日本人右翼で、記事が捏造である可能性だってあるので、
慎重に判断せねばなるまいし、少なくとも、この画像だけは証拠にはならない。
でも同時に、この画像が強制連行があった証拠にはなり得ないし、
もし仮に、この募集を行っている業者/団体に対して
日本軍が圧力を掛けていた事実があったとしても、
『圧力を掛けていた』という証拠がない限り、事実は証明されない。
── もちろん、取引先として業者と軍に関係があったのは確かだと思うが、
業者が利益のために強引に女性を集めていたとしても、不思議ではないわけで。
確かに軍の命令で誘拐をしていたのであれば、その証拠がなければならない。
なお、『軍慰安所従業婦等募集に関する件』として知られている、
業者と軍の繋がりを示す証拠とされる通達文書を読むと、
業者が、軍が後ろにいることを良いことに好き放題やっていたという構図が見える。
ヤクザが、公のお墨付きをもらったみたいなもんだから、想像には難くない。
軍と業者の結びつき=軍が強制連行を指導した、ではなく、証拠とは言えない ──
この画像が正しいとして、文面を素直に読むとするなら、
単なる『公的売春婦』の募集でしかない。
『親に売られた娘』は存在するかもしれないが、
ギャラ無しで強姦される女性は、少なくともこの『証拠画像』からは見えてこない。
…にもかかわらず、1993年、河野洋平官房長官(当時)が、
強制連行の事実を認めてしまい、それを『既得権』として、韓国は主張を繰り返してきた。
はっきり言って、1人の国会議員の不勉強が原因なのだけど、
まぁ、国民の殆どがその程度のレベルの認識だったかもなぁ、という気もする。
なんか私らが悪そうだし、あやまっといた方が良いんでないの?みたいな。
でもこうやってみてみると、事実は藪の中なんだよなー
元を正せば、やっぱり、きちんと事実を精査してこなかった、
マスコミが悪いんじゃねーかっていう気がする。
特に、信用できるかどうか裏付けも取らずに、
吉田晴治の発言を元に従軍慰安婦問題を煽った朝日新聞の責任は重大。
で、その朝日新聞の煽りを鵜呑みにして、
何となく俺らが悪いよな、的世論を形成していた僕ら自身にも、
やっぱり責任はあるような気もする。
韓国側の主張を見るに、まだ世論としては、
『待てとりあえず証拠を精査してみようぜ』
という感じにはなっていないようだ(日本も同じだけど)。
多分それは一歩後退だと思ってるんだろうな。
少なくとも僕は、証拠を見せられれば、
それが例え日本に不利であったとしても、納得するけど、まぁなんつうか。
口でなら何とでも言えるからなー…
証言はドキュメンタリとしては良いけど、証拠としては微妙。
まぁでも多分、この件は、必ず何年かに一回、
『反省しよう』とか言って盛り上がる人間が、日本のメディアの中にいるんで、
(ドキュメンタリ作ったりとかして)
それを見るに当たって、頭の超片隅にでも置いておいたら良いんじゃないかと思う。
■ まとめ
最後にもっかい書いとくけど、慰安婦はいました。それは事実。でも、慰安婦は売春婦でした。商業的な意味で。
彼女らがどのような経緯で働くことになったかは、不確定。
人によっては業者によって、強引に働かされたこともあったようです。
(消費者金融とか、ヤミ金融みたいなもんだよな)
しかし、日本軍が強制連行を命じていたという証拠はなく、
ましてや、全ての慰安婦が組織的に強制連行されて、
無理矢理働かされていたというのは、事実からは遠いと考えざるを得ません。
さらに、この件は確定事項ではなく、殆ど全ての点で、
信頼できる証拠品の提出待ちです。
参考:
慰安婦 – Wikipedia