Windowsががさつな件について。

友人SKのブログに遅まきながら反応。

SKLOG Powered by syncs-web.net | ブラウザ環境による違い02


OSの”がさつさ”の話
彼の知り合いの発言として、
さてMac使いのM氏はこう答えたそうだ。
「WINの”がざつ”さには耐えられません。」
という言葉が載っていた。
がさつ、ってもの凄い抽象的な言葉で、
個人の主観以外の何物でもないので、まぁなんだ、コメントは控えるけれども、
わからなくもないなぁ、と思う。
(…控えてねぇ…)
がさつ
[形動][ナリ]細かいところまで気が回らず、言葉や動作が荒っぽくて落ち着きのないさま。「―な男」「―な文章」

Win使いの感想からするとね、
OSおよびアプリケーションの環境に違いがあるな、と思うのね。
僕が思うに、OSは確かにがさつかもしれないけど、
Winはアプリケーションでカバーできるのよ。
だから、がさつという印象を受けるかどうかは、アプリケーションで決まるんで、
Windowsかどうかなんて言うことは、
ユーザビリティとほぼ関係がないんじゃないか、と。

Macの方は…Appleの方針でもあるんだろうけど、
どうも、アプリケーションの部分まで、Appleがカバーしなくてはいけないような気がするのね。
それが結果として、『パッケージとして細やかな心配り』を実現しているのだろうけど、
逆に言えば、そうせざるを得ないんじゃないだろうか。

少なくとも僕は、WinPCを、がさつじゃない機械にして使ってます。
まぁ、仕事で毎日使うんだから、そのくらい当然だよね。



ブラウザの話。
実はこの話をコメント欄に書いていて、長くなりすぎてしまったので(苦笑)
トラックバックをすることにしたのだけど、
要は…がさつさと、IEの問題とは別だよな、と言うこと。

とりあえず、
SKのサイトがIEで崩れる(まだ崩れてるよん)のは、IEのCSSサポートが完全ではないから。
これは有名な話なので、きちんと対処すべき。

一方で、FireFox(およびOpera)はCSSの仕様にほぼ準拠していて、まぁ素晴らしいのだけど、
IE6が出た時代(2001年だ)およびその前の時代は、
Netscape、IE双方が勝手に仕様を拡張して、
それを後から(既成事実的に)正式仕様にアップデートするという時代だったので、
長年放っておかれてるIEが、『独自の仕様』を持っていても、
それ自体は不親切でも何でもなく、単に昔の習慣が残ってるだけ。
大体、現在のCSS(2.0)が伸びたのも最近だしね。
IEがそれに準拠していないのも無理はない。

がさつ(不親切)っつーか古いんだよね、要は。
その頃は、フィッシングも、スパムも、スパイウェアもなかったし。

ちなみに、Webデザイン的に一番問題のあるブラウザは、Mac版IE。特に、IE5。
次が、実はSafari。
Apple社製だけど、まぁ…早い話バグが多いことで有名。
Mac使いで、ネットに詳しい人は、FireFox…というか、
Mozillaの他プロジェクトを使ってる人が多いね。
そうそう、シイラとか。シイラはSafari系か。Web Kit。

シェアの話で一番の要因は、恐らく単にセキュリティの問題。
ActiveXとか。
日本で依然としてIEのシェアが高いのは…その辺の意識か。
ドイツではFireFoxが半数とか聞くしね。
日本人は、あんまりセキュリティに意識を向けないらしい。
かく言う僕も、Sleipnirを使ってるわけで、
エンジンがIEということはActiveXもサポートしてるわけで、
セキュリティ意識の低さは否めない。

ただ、形としては、がさつさを補うためにIEを捨ててるけど、
実際には、IEのがさつさをアプリケーションで補っている。
Sleipnirは相当使いやすいしね。
セキュリティだって、ActiveXを手軽に切ることが出来るだけで、随分違うし。

MacでIEのシェアが落ちてる件については、
僕は、まともなMac用ブラウザをリリースするベンダーがなかったせい、だと思う。
Microsoftがまともなブラウザをリリースする気がなかったにもかかわらず。
あのIEに取って代わる、まともなブラウザが出たら、普通はそっち行くよね。うん。
本来、Appleコミュニティはもっと頑張るべきだったんだと思う、
20世紀に出たブラウザにシェア独占を許していないで。



Mac使いとWin使いのイデオロギーの衝突というのは、
ネット上何処でもあるんだけど、
Win側は殆ど意識していない、ってことが多い気がする。
Mac側が一方的に見下していたり、コンプレックスを抱いていたり。
ちょうど北朝鮮国内の、日本の動静を伝えるニュースみたいだ。

Macも使ったことはあるんだけど…
うん、良い機械だと思うんだけど、実務的じゃない。
ああ、それはMacの良いところを少しも損なわないけれども、
ただ世の中の使用環境の中には、実務的な容貌を要求する場面もあるってことだ。
一般的な会社員の用途は多分そうだし、
(創造性も、楽しさも必要なく、したいことが出来ればそれで良い)
PCに不慣れな母親がするネットの場合も、そうかもしれない。
したいことが決まっていて、そんなに増えたり減ったりしないなら、
Windowsで十分だ。


っつーか、正直なこというとね、
一台くらいMac欲しいんだよなー。
メーラー以外は、ほぼ、Webアプリケーションにしてしまってるし、
別にプライベートなメインPCをMacにしちゃったって別段影響はない。

ただ、高いんだよな…
(MacBookProっていう名前がダサいことは置いておいても)