マイナス思考、


ではないんだよね。

こうさ、疲れてるとさーなんにも考えたくなるわけですよ。
考えても、行動したくなくなって、ものっすごい受け身になる。
その全てが嫌ってことじゃ全くないんだけれども、
あーできれば、時間だけが過ぎてってくれると嬉しいんだがなー
とか考えてるわけです。

んが、まぁ時間てのは大体において、
全ての人にほぼ公平に行き渡ってるワケなので、
自分だけ時間を泳いでいて周りだけ止まるってことはないし、
必然的に、自分が何もしなくても状況は変わるわけですよ。
朝になれば、確実に昨日と違う今日が始まるし、
いつの間にか増えていくものや、
いつの間にか目減りしてしまうものもたくさんある。

そういったことが起きているとき、
指の間から砂が落ちていったり、
自分が砂に埋まりそうになっているときに、
ふと、行動を止めてしまって、
砂ではなくて指だけを見つめていたりする。

勘の良い読者は、大方言わんとしてるところは掴めるだろうし、
あまり、言葉の使い方に慣れていない読者は、
置き去りにされて、
もう読むのを止めてしまっているだろうけれど、
流れていくものを、茫然と見送っている、
そんな瞬間が、日常の合間にある。

生き急ぐのであれば、
それはすなわち喪失であって、回避すべきことなのだろう、
以前も、同じようなことで、
理解しあえないことがあった、
でも、全てを得ることが出来ないように、
全てを失うこともまた、
本質的な部分では不可能なのだと思う。

全ては変質であって、喪失ではない、と思う。


そんなことを思いながら、
なんとなく、満月を見上げて、帰途につく。