LONDON/DUNHILL/デビッド・ボウイ/京都
仕事帰り、あー明日休みだなぁ、給料も出たしなぁ、
そんなことを考えながら歩いてたら、
何となく飲みたくなってきた。
平日の夜8時半だし、安直に電話掛けて良い時間でもない。
まぁ、ウェラーズなら、一人でも行けるよね。
そういえば、月曜日ってビール500円なんじゃなかった?
そんなこと考えながら、姉小路を富小路で曲がる。
ほとんどの店がシャッターを下ろす中を、
んーでも、月曜開いてるとは限らないしなぁ、
あーそうだ、腹減ったなぁ、
なんとなく、三条、珍遊へ。
北白川店はたまに行ってたけど、三条店は初めて。
んー北白川とはちょっと違う感じで、
でも嫌いではなかった。
ウェラーズは、通常営業で開店中。
フラリと入る、先客は3人。
知った顔だが名前は知らない人と、
この間のイベントでオーガナイズしてた人と。
69tracksの忘年会のお誘いをメールしながら、
ビデオを見ながら、煙草を吸いながら、
もちろん、ビールを飲みながら話をする。
0時過ぎに、ビデオを持って細谷君が来る。
ん、ようやく、普通に話せる人が来た。
ビデオはデビッド・ボウイ。1973年、ロンドンでのライブ。
衣装…というかヴィジュアルは突飛だったが
(そうか、これが、グラム・ロックだな、)
音は、間違いない、最高に格好良かった。
細谷君に教えてもらいつつ、
二人で、デビッド・ボウイの格好良さ
(それと、カメラが引いたときの微妙な脚線美)を、語り合う。
その間、サンポンさんは、最近買ったオメガについて、
他の客と話し込み中。
0時半頃、○○さん(顔は知ってるけど名前は知らない)来店。
料理人。らしい。
突然、今の京都ブームと、京都の今後について。
ん、僕の見方からすると、
京都には、京都の街が持つ価値観があると思うんだよね。
東京資本でバブルになっていても、
いずれそれらがダメになる前に、
いや、ていうか、ここ、京都やし。
ただの観光地やありしまへん。
と、言い出すと思うんだよね。
ここで書くには長くなるけど、
京都は、様々な個性の集まりでありなおかつ、
東京のように集まりすぎることもない、
だから、行きすぎた時点で、きっと京都は牙をちらりと見せる。
そんな気がする。
そういえば、ロンドン土産に煙草を貰った。
DUNHILL INTERNATIONAL。
しかし何故か文字はハングル(笑)
んー…もしかして、韓国イギリス村とか?(笑)
などと言いつつ、一本吸ってみるが、
きついのか軽いのかよく分からん、薄味。
どうでもいいような時にちょうどいいかもしれない。
1時過ぎ、お金を払って、帰宅の途に。
結局、最後まで、デビッド・ボウイを見てしまった。
格好良かった。
いいなぁ。
一見、なんの価値もないような、
呆然とした時間の過ごし方。
僕は、こういう時間の過ごし方を、嬉しく思う。
僕はいろんな言葉を受けとったし、
この時間を無価値だと感じる人とは、
きっと、深いところでは感じ合えない。
帰りの、初冬の空気が、
酔った肌に優しい。