本日のITニュース。 – 2005/10/07

ITmediaニュース:オタクは遍在する――NRIが示す「5人のオタクたち」
野村総合研究所(NRI)オタク市場予測チームは、オタクの特性を分析して再定義し、10月6日に発表した。オタクはいわゆる「アキバ系」だけではないとし、行動や消費の特性を抽出。アニメやコミックに加えて旅行、自動車マニアなどもオタクに含め、主要12分野のオタク人口を172万人、市場規模を4110億円と推計した。

電車男のおかげなのか?
『オタク』というほぼ死語になりつつあった言葉、『人種』に
きちんと光を当ててみようと言う動きが見られるような気がする。
それも、今までのような、冗談半分の、からかい目的なんかじゃなくて、
きちんとした、社会学的、文化的、経済的な側面から分析を試みる…
そんなことを、多くの企業、コラムニスト、学者、お笑い芸人、が
形は違えで取り組んでいるような気がする。
(もちろん…金になるというベースがあってこそではあるが)

その動きの中で、この野村研究所の発表は、
文化人類学的側面と、経済学的側面を併せ持つという点でユニークだ。

電車男のイメージもあってかオタクというと、
アニメ系、萌え系、ばかりがクローズアップされ、
ややもすると、オタク=アキバ、みたいなイメージが先行しがちだが、
ドラマでも描かれているとおり、オタクが全員アキバ系なわけではないわけで。
さまざまな分野に、オタクは存在する。

オタク、という言葉の使われ方も違ってきていて、
以前は、マニアの中の蔑視されている一部の人間に対して使われていた
(同系統の人としかコミュニケーションを取れない人間のことを指した)
のだけど、
今はもう少し広く、マニア全体をさして言うようになっている。
(よく見たら、上のコラム内にも書いてあった)
そう使うんであれば…ねぇ?
それこそ、日本人の殆どがなんらかのオタクだと言って良い。
だって、熱狂しやすい、はまりやすい人種だもの。

野村研究所の発表手法は(一生懸命レジュメ作った人には悪いけど)、
結果の見えていることに対して、
なんとか例えやデータを列挙して意味づけようとしている姿勢がありありで、
後半に行くほどつまらんのだけど、
(だから何?感がつのる)
市場規模、172万人、4110億円。
文化で経済は回る。
そんな感じだな。


ITmedia +D モバイル:「ドコモは本当にマーケティングが下手」
過去にデザインケータイとしてもてはやされた端末も、今になって冷静な目で見ればそれほど格好よくはないはずだと強調。これはデザインに止まらず、料金面でも同じだという。「いまだにドコモは料金が高いと思っているユーザーが8?9割いる。しかしドコモもかなり料金を改定している(7月29日の記事参照)」。比較が難しいため軽々にはこちらが安いと言えないが、実態以上にドコモの料金は高いというイメージが先行しているのではないかという。

よくぞ言った、と思った。

『ドコモの料金が実は高くない』という発見は、
以前、乗り換えを検討したときに僕もしたのだけど、
でも、サイト上で料金が一番わかりにくかったのもドコモだった。
元々わかりにくいからマーケティングもしにくい…
というか、マーケティングに基づいた企業戦略がないのかもなーと。

で、専門家(NTTドコモ執行役員:夏野剛氏)が言ってるのを聞いて納得。
確かに、auは上手いよね…ドコモを上手く使って(まるで合気道のようだ)、
ほいっとかわす。
そして、後の先を取る。

文中で、90xiシリーズでドラクエが出来る、
それはマーケティング戦略に基づいた仕様決定で、FOMAに取って重要だった、と
語ってはるのだけど、うん、それはそうだね。
実際に僕もやりたいし、
ストIIやるために機種変更した友達もいるし。
でも、まだまだ、マーケティング足りないんじゃない?
それだけの重要決定なら、もっとCMとかで押してってもいいと思うけどなぁ。
ゲーム会社と連携して。
(ゲーム会社はなるべくプラットフォームを絞らないように行きたがるだろうけどさ)

別に応援してないけど。
(ばりばりトップを応援してどうすんのよ)


ITエンジニアにも重要な心の健康(19):@IT自分戦略研究所
第19回 ミスした自分を許す方法
Dさん(30代・男性)は上司のAさんから、プロジェクトの進ちょく状況について報告するようにと指示を受けました。Dさんは予定どおり進んでいるところと、進んでいないところの両方を報告しなければなりません。

 Aさんは細かい数字にも厳しくチェックを入れる人なので、Dさんは数字上のミスがないように念を入れて報告書を作成しました。ところがDさんは、進んでいない部分を1つ記入せずに提出してしまったため、Aさんから厳しく指摘されることになりました。

 Dさんはもう1つミスをしました。Aさんに報告書を電子メールで送信する際、誤ってBさんに送信してしまったのです。しかもBさんから連絡を受けるまで送信ミスに気付かず、Aさんへの提出が遅れてしまいました。

 Dさんの心の中に「できていない部分は少なめに報告したい」という潜在的な思いがあって、それが記入ミスを招いたのではないでしょうか。厳しいAさんに報告すること自体に抵抗があって、送信ミスをしてしまったのではないでしょうか。

別にいつも読んでいるコラムではないし(今日初めて目が留まった)、
幸い僕は、こういう悩み方をすることはほとんど無いけれど、
こういうコラムが必要な人もたくさんいるような気がした。

パニックになる理由は、問題が解決できなくなること、
問題を解決できなくなるのは、問題を切り分けられなくなること。
このコラムにあるように、問題を切り分けて、
(ここでは、ミスを、ミステイクとスリップに分けている)
それぞれに対策を練るというのが、問題を理解しやすくする常套手段ではある。
でもなかなか自分では出来ないんだよね。

このコラム、最後の部分は重要だと思います。
仕事のミスじゃなくてもね。


ITmedia +D モバイル:高速“非接点”充電器でデファクト目指す──Splashpower
“飛び散る電力”──Splashpowerという名前の企業が日本に上陸した。同社は、ポータブル機器向けの“非接点”充電器の分野で、デファクトスタンダードを目指している。

非接点充電器というのは、コネクタをはめることなく近づけるだけで電力を供給し、バッテリーを充電できる機器のことだ。ひげ剃り器などに使われているほか、国内でもPHSが採用している。

最後は技術のお話。

置くだけで充電できるってすごくない?
大体さぁ…最後は、充電端子が死んでダメになったりすんのよ。携帯とか。
でも接点がなかったら(もしくは広かったら)関係ないもんね。
実際の使用風景についてる説明書き、

『iPod miniにアダプタを取り付け、充電器の上に置くだけで充電が始まる。ホテルチェーンに納入し、ホテルのテーブル自体を充電器として使う──という構想も持っている』

コレも凄くない?
凄く単純な思いつきだけど、凄く目鱗。
電力が無駄にならんのかとか、
机で感電したりしないのかとか気になるけど、
どこからでも電気を取り出せるって言う発想は凄いなぁ…