少し前まで、忙しい、ていうか仕事内容が幅広すぎてカバーしきれない、
なんて事を愚痴ってましたけどね…
よくよく考えれば、恵まれてる方なんですよね。
社員として抱えてもらっていて、派遣や受注みたいに厳しい締め切りもないし
(その分、終了次第、次々と締め切りが繰り上げられたり、逆に(自分以外の原因で)先延ばしになったり、
目の前で明日の締め切りが決まったりするけど)
過酷な残業もないし、技術力のなさを非難されることもないわけで。
在る意味で、
どれか一つの専門家ではなくて、
WEBに関することであれば、
SEも、プログラマーも、デザイナーも一通り出来ます、っていうスタイルだからこそ、
こういう境遇にいれるのかもなーって。
今現在うちの会社はほぼ残業代は出ないわけだけど、
仮に残業代が出て、目一杯残業すれば倍の収入が貰えるよ、といわれたとしても…
どうだろね?通帳を眺めるとき以外、嬉しいかどうかは微妙…。
自分に対する評価は欲しいけど、それがお金である必要はない、というのが僕の考えだから。
ひとつひとつを取ってみれば、例えばSEとしては、
僕にはネットワークの知識は不足しているし、UMLもほとんど理解していないし、資格もない。
プログラミングも、インタープリタ型、コンパイラ型言語は使えず、
HTMLおよび、関連するスクリプト言語(PHPと、Perlの一部…Perlはインタープリタ型だが
そういう風には使えていないと思う)のみ、
デザイン的にも、まぁ人の評価はともかく、自分では素人に毛の生えた程度だと考えている。
要するに、だ。
WEBサイトの作成に特化したスキルしか持ち合わせていないんだな、これが。
それが、3つバランス良く同居することで、何とか食ってる、と。
独立や、専門会社への転職を進められるときもあるが、
分業の確立した世界で生きていける自信はまだない。
もちろん、世の中には、今のままでも作れるサイトが山ほど在るけど、
それはデザイナーがスーパーのチラシを作るのと同じ事だ。
その仕事を卑下するつもりはないけれど、本意ではないだろう。
自分に出来ることは何なのか?それを見極めた上で、
自分に必要なものは何か?を、付け足していく作業、を今しているところだ。
それが備われば、敢えて過酷な業種へ転職するかもしれないが。
年齢的に考えて、一般的には遅すぎる。
出来る、出来ないの問題ではなくて、ここは、そういう業界なんである。
なぜなら、スキルが同じなら、若くて給料の安い方を選ぶに決まってるからさ。
でもまぁ、僕はいつだって、号砲と同時に走り出した事なんてない。
ほんとーにマイペースに、むしろ、マラソンコースなんか無視して走ってきた。
だから、たとえ何とかならなくても、
このタイミングこそが自分らしいのかもな、と、ちょっと思う。