元をアジアの主導通貨に=円では「不十分」?中国政協委員【北京12日時事】華僑向け通信社、中国新聞社電などが12日までに報じたところによると、北京で開会中の中国国政助言機関、人民政治協商会議(政協)の封錫盛委員らが、急速な経済成長を続ける中国の通貨「人民元」の名称を「中国元」に改め、「アジア元」として地域の主導通貨にするよう提案した。
封委員らは「中国の貿易や観光業が拡大する中、人民元は既に『環中国圏』に流通している」と説明。「アジアでは日本経済が低迷を続けており、日本円の利率は変動が激しい」などの理由から円は「アジアでの主導的な貨幣になるには不十分だ」とし、「『中国元』がアジアを代表し、地域の主導通貨になることが可能だ」と指摘した。(時事通信)
遂に中国が本格的に乗り出してきたって感じですかね。
よっぽど自国の成長に自信があるんでしょう…
ただ一つカチンと来たことは、
『日本円は不安定、中国元は安定』
という主張は、あまりにも不公平な言いぐさ何じゃないだろうか、と。
中国元てのは現在、実質アメリカドルとリンクしていて、
変動為替じゃないのよね。
要するに国際的な投機の対象になることはないし、
中国がどれだけ成長しようとも、『元高』になることはない。
もちろん、他の通貨に対してあまりにドルが高くなれば、
元も高くなりうるけれども、まぁないな。
その状況を把握しているくせに、『安定している』とはよく言えたもんだ、と。
変動為替から外れているのは、発展途上で競争力がないから、
元をアジア通過に推すのは、国力が成長して安定しているから、
ってのは、やっぱり矛盾してるんじゃないかい?
本当に中国ってのは、主張を上手く使い分けるなぁと
(ころころ変わるわけじゃないからまだ良いがたちはずっと悪い)
少々呆れる次第。
ODAの停止だって渋ってるくらいだしね。
発展途上なのか、先進国なのか、はっきりしろ、と。
美味しいところだけ持ってくんじゃない。