職場に着くと、誰かのおみやげが置いてあった。
酒まんじゅう。
なんか妙に懐かしくなってしまった。
子供の頃、うちによく遊びに来るおじさんで、
来るとき、必ず酒まんじゅうをおみやげに買ってきてくれるおじさんがいた。
30cm四方くらいの箱にぎっしり。
今よりもずっと甘い物好きだった僕は、
おじさんが来ると、嬉しくて、その酒まんじゅうを頬張っていた。
おじさんには申し訳ないのだけど、
楽しみなのはおじさんではなくて、酒まんじゅうだった…
そのせいか、おじさんの顔も名前も全く思い出せない。
薄皮に包まれたあんこの柔らかい甘さ…
あの美味しさは忘れないなぁ…
おじさん、今何してるんだろう?まだ生きてるのかなぁ…