つっこむ優しさ。

『つっこみ』というのは明らかに関西の文化だと思う。
僕も、始めこっちに来たとき、何か言われるというのが嫌で。怖くて。
でも慣れると、これがただの文句ではない、と気づく。

言ってることは、文字にすれば同じだ、では何が違うのか?
その言葉を口に出す、前提が違う。
基本的に、相手をけなすことに主眼を置いてるわけではない、
だから、きちんと相手の切り返しの余地を残して置いてあげなくちゃならない。
個性的な奴がいて、『お前太ってるな』といっただけでは、
ただ単に容姿をけなしたに過ぎない。
暗黙の了解として、相手をけなしたからには、
それを最終的には場を盛り上げる材料にまでもっていかなくちゃならない。
それはいじられてる方にはどうしようもないし、
いじる方の責任でもある。

『ボケとつっこみ』を知識でしかわかってないようなタイプ…
(性格にもよるが、首都圏出身者に多い)は、
最終的に相手を救えない。
いじられた方は、ただいじめられただけで終わってしまう。
きちんとボケさせてあげられないし、切り返させても上げられない。
ただ一言、
『お前も太ったよなー』
と言わせるだけで良いんだけど、それがわからないらしい。

ただ言っておかなくちゃならないのは、
関西人がみんな明るいわけでもなく、
『ボケとつっこみ』に分かれているわけでもなく、
むしろ、多くの人は、誰かが盛り上げるのを聞いている。
でもそれは、ただ聞いてるんじゃなくて、その場の切り方で、
そいつがコミュニケーションを取れる奴なのかどうなのか
見ているわけだ。
そういうことを、知ってなくてはいけない。

決して、自分が笑いを取れればいいということではなく、
相手の立場も守り、名誉挽回させる、その優しさというか、
ギブアンドテイクがないと、ダメなのだ。
場を盛り上げるのは、場に対する責任だけじゃなく、
いじっている相手に対する責任でもあるわけだから。

響きはキツイが…
上っ面の優しさなんかより、ずっと、暖かい。
そう言う面では、関西人は、大人だな、と思う。
その他の部分では、下らないほど子供だったりするけど(苦笑)