“Gay”

毎日新聞 2004年8月25日 10時11分の記事より。

同性婚:米正副大統領で認識の差
 【ワシントン佐藤千矢子】チェイニー米副大統領は24日、中西部アイオワ州で行った市民との対話集会で、同性間の結婚への見解を問われ「自由とは、誰にとっても自由という意味だ。人間は自由に関係を結んでいいはず。歴史的に州が取り扱ってきた関係であり、州が決めるのがふさわしい」との考えを示した。ブッシュ大統領は同性婚を禁じるための連邦憲法修正を求めており、大統領選の争点の同性婚問題で、正副大統領の認識の差が浮き彫りになった。

 チェイニー氏にはリン夫人との間に娘2人があり、二女メアリーさんはレズビアン。チェイニー氏は、夫人やメアリーさんも同席した遊説会場で質問に答え「私にはゲイの娘がいるので、私の家族はこの問題をよく知っている」と話した。

 チェイニー氏は、ブッシュ氏が憲法修正を求めていることにも触れたが、ブッシュ氏の政策への支持は表明せず、クリントン前政権下で96年に成立した同性婚を禁じるための「結婚保護法」で十分との考えを示した。

 ブッシュ氏が「結婚は男女間の神聖なもの」と主張して憲法修正を求めるのは、大統領選での宗教右派対策の側面も大きい。だがこの問題は、共和党内でも意見が割れており、正副大統領の認識の溝もそれを反映している。民主党側は攻撃材料にしそうだ。
一応全文転載したけど、話の流れ自体はどうでもいい。
同性婚を認めるかどうか、という話は、アメリカの正副大統領にとっては
あまりに政治的な話になってしまうし、
彼らの発言がそのまま政策決定に結びつくとはいえ、
必ずしも彼ら自身の意見を反映しているわけではないからだ。

この記事中で僕の興味を引いたのはもっと別の部分、チェイニー副大統領が、
自分の娘を『ゲイ』と呼んでいる点。
これまで僕はゲイというのは男性同性愛者(いわゆるホモセクシャル)のことを指す
非差別用語、だと思っていたのだけど、
海外通販の担当者に確認してもらったところ、
“Gay”というのは、性別問わず、同性愛者全般を指す言葉のようだった。
(→スペースアルク:英辞郎検索結果)

このことを見ても、僕自身の(もしくは日本人の)
同性愛に対する理解または知識が浅い、ということが分かるけれど、
前述のアルクでの検索結果を見ると、

gay activist
(男性{だんせい})同性愛活動家{どうせいあい かつどうか}
とあるように、ホモセクシュアルとレズビアンの間にも、
理解の差があるような気がする。

同性愛者と面識があるとはいえ…やはり僕自身、理解しているとは言い難い…
個人としてその人を見れば全く何もないけど、
全体として捉えようとするとどうしてもぼやけてしまって、
少し、不安を感じる。
日本では、まだ、ひた隠しにされているような気がするが…
(副総理が記者会見で公言する、なんてあり得ないし)
いずれ、同性愛を公式に認めるような時代が来るんだろうか?


それにしても、たとえ政治的立場として仕方がないとしても、
右派の票を取り込むためだけに、同性愛結婚を禁止、
それも憲法まで改正して押さえ込もうとするなんて、
ブッシュは本当に人間なのか?

マジで、疑う。