非常に感慨を受けたので丸々コピペです。
ちくらないで下さいね(汗)
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(ほぼ日刊イトイ新聞 2004/04/22 今日のダーリン)
ぼくが自分で言った「名言」ってやつなんですけれど、
「魚を飼うということは、水を飼うということである」
というのがあります。
これは、なかなかの傑作だと思っています。
とにかく、健康な水をキープできていれば、
たいがいの魚は元気に生き続けると思うのです。
魚を飼っている、なんて思わないほうがいい。
水を飼っていると考えたほうがうまくいく。
そういう意味だったのです。
早い話が、水という環境のほうを整えていれば、
そこで生きる魚は、自然にうまく育つということです。
これは、経験で知った法則でした。
水を調整する薬品やら道具やらを、ひとつ導入しただけで、
その水槽のなかの水は、バランスを壊すんですね。
その壊れたバランスを取り直すために、
また別の薬品が必要になってくる。
そうすると、さらに微妙にバランスが壊れて、
またまた新しい薬を入れる必要がでてくる。
水が、ものすごく難しくなっちゃうんです。
できるだけ、なんにもしないのに近い状態が、
水そのものが持っている「バランス」を活かすためには
いちばんいいような気がします。
たぶん、身体も同じなんだろうな、と思うのです。
何か特別にいいものを摂ろうとすると、
やっぱりちょっとバランスが崩れるでしょう。
反対側に傾ける何かが、またちょっと必要になる。
そのくりかえしで、たぶん濁った水みたいな身体が、
できあがってしまうんじゃないかと、感じるのです。
家族のなかに弱っている人がいた場合なんかだったら、
その人に何かをするということよりも、
そこの家という環境そのもののバランスを
取り戻すところからはじめるべきなのかもしれません。
水を飼うという考えからしたら、そういうことでしょうね。
あなたのいる環境は、元気ですか。
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