静岡県袋井市、法多山。
曾祖父母の出身が袋井市であることから、
小さい頃、親戚みんなで行く初詣は決まってここだった。
僕の記憶の中にあるのは、杉並木の立ち並ぶ中で
誰かを待って退屈している風景。
やけにはっきりと覚えているから最近のこと?と思ったら、
実は僕が3歳の頃だった。
もう20年以上も前のことだ。
そもそもが、家族4人が揃って出掛けるなんてことは、
僕が名古屋で浪人して家を出たとき以来、
本当に久し振りのことだし、
いろんな意味で久し振り、だった。
ここの名物は、平たい団子にあんこがたっぷりとのった
『厄除けだんご』なのだけど(名物の割に、美味しい!)
この日はあいにく、餅をつく機械が壊れてしまって、
販売していなかった。残念。
昔はなかった長い長い階段を上って(昔は長い長い坂道だった)
本殿へ、引いたおみくじは吉、悪くなさそうだ。
新年七日の『餅捲き』があると聞いたのだけど(これも懐かしい…)
もう終わってしまっていた。
父母も若くはないし(とはいえそんなに年も取ってないけど)
僕や妹の生活もこれから大きく変わっていくだろう、
あとどれだけ、こんな時間がもてるんだろう?