door Mutter July 14, 2001 互いに、一つのドアを間に挟んでずっと考え込んでいる。 『ノブ』をずっと見つめながら、 手はなかなか動こうとしない。 このドアを開けてみたら、向こう側にいるんだろう… ということは感じているけど、そうとも限らない。 ドアを開けても、 煙草の吸い殻とコーヒー缶が置いてあるだけかもしれない。 ドアを開けて、 僕はなにを言うのだろう? 背中があるだけかもしれない。 きっと、僕はまた遅すぎる。 いままでも遅すぎたように。