boy

『やめとけ』
ぼくは少しだけ微笑みながら
だけど本心でそう言った
ぜんぜん、まったく、照れ隠しなんかじゃない
ぼくはもう1回言った
『やめとけ』
こんどは、たぶん、自分に。
そしてこう言った
『ずっと見てると疲れるからぼちぼちね』
これもホントウにそう思った
卑下される方が何倍も楽だ 嫌だけどね誤解は
ぼくはね、そんなおとこじゃないんだよ
彼はなにをおもっただろう?
この人はなんてヤツだ!っておもっただろうか?
ぼくはまったくかまわない
きみはぼくなんかがみてなくても
悩みながらきちんと生きていける
ぼくは気が向いたときに会いに行って
微笑んでればいいんだ

ぼくのいちぶをまねすることはできないよ
きみのいいところをスポイルさせる

きみのことじゃなくきみでもなく
ただぼくが口にしたセリフだけが
酔ってたはずなのに
なぜかずっと心に残ってる