「内閣支持率」のグラフを更新しました。(2018年1月2月のデータを掲載)

国会議事堂

内閣支持率のグラフを更新しました。


使用データ

政治意識月例調査 | NHK放送文化研究所


1月分と2月分まとめて。




内閣支持率



49%→46%→46%。


昨年は一時、支持と不支持が逆転した安倍内閣ですが、秋の選挙以降は半数近い支持率を維持しています。数字の動きや落ち着き方が小泉内閣に似ていて、小泉内閣と同様に長期政権になるなあという感じがあると同時に、後継者という面では不安もあります。特に小泉内閣の後を継いだのが誰あろう安倍さんでありまして、始めこそ高い支持率を得たもののその後急速に下落、福田、麻生と挽回できずに当時の民進党に政権を明け渡したという流れがあります。そりゃ慎重にもなるよね。

市民感覚では、一時の不況からは抜け出しつつある一方で、相変わらずダイナミックなアメリカ経済や、それ以上にさらにダイナミックで訳がわからない迫力の中国経済を目にするにつけ、好景気でも不景気でもない今の感じが固定されそうで何だかなあと言う感じです。特に僕は今の立場がいわゆる「非正規雇用」であり、人件費の調整弁であるなあと実感しているし、同時にワーキングプアでもあって、好景気とかどこの話だという感じなので、良くも悪くもこれからの日本てこんな感じなんだよねと思っているところです。そういう中で仮想通貨市場があんな盛り上がり方したら、手持ちのなけなしの金をツッコみたくなるのもわかる気はします。まああれは、ある種の投機であるとともに、中国経済のはけ口でもあった(つまり仮想通貨の価値で値が動いていたわけでは無かった……要するに純粋なギャンブルですよね)ということで、金を張った人は色んな意味で大変だろうなあと思うわけですけども。

なんか話がずれましたけど、要するに、安倍内閣の日本は、「良くも悪くもない」というのが実際のところですよねえと思うわけです。非人道的な中傷とともに安倍内閣を批判している人たちの主張も、よくよく見てみると、これまでの自民党・社会党・民進党および官僚がしてきたことを安倍内閣の責任にしているだけで(なぜそこまで安倍さんのことが憎いのか理解出来ないけど)、実際に安倍内閣がしたことで何かあったかっていうと実は大してない。逆に良かったことの方も「大きな失点が無かった」くらいであって、良くなっているのかどうなのか微妙ですよね。少なくとも、就任初期に期待されていたような劇的な変革は起きていないし、一方で、独裁国家だとか軍事国家だとかになることもまあなさそう。

そんな中で「安倍内閣を支持しますか?」と聞かれても、「まあ悪くなってないし、他のひとがやったら多分悪くなるし、良いんじゃない?」と答えるのも、むべなるかなという感じです。僕ならそう答えます。もちろんもっと大きな変革があって、暮らし向きが楽になったら良いなあとは思っていますけど、難しいんじゃないですかねえ。この過半数に近いけど多くもないという支持率は、そんな空気感をよく表している気がします。



政党支持率



主要政党の数字はあんまり大きくは動いていません。選挙後数字を伸ばした立憲民主党も一段落と言った感じで、旧民進党に比べてちょっと支持されてるかなくらいで落ち着きそうです。残った旧民進党もそのうちどっかと合流するんじゃないんですかねえ?知らんけど。

そんな中で順調に支持率を下げているのがみんな大好き希望の党で、東京都政の混乱とも相まって何だかなあと言う感じ。希望もへったくれもないですね。

前段で小泉さんと安倍さんの支持率推移が似ているという話を書きましたが、政治的なスタンスで言うと安倍さんは小泉さんと違ってあまりポピュリストではないように見えます。小泉さんは支持を集めるためならなんでもやるっていう感じでしたが、安倍さんはそうでもない。自分のやりたいことを優先させる方が多い気がする。なのに、たまに支持率を気にしてちょっといいこと言おうとするところが、アンチが多い原因なのかも知れませんが(笑)いずれにしても、ポピュリズムだなあと思うのは安倍内閣及び自民党よりも、例えば希望の党であって、東京都知事選ではどんな事情なのか小池都知事を選んだ都民ですけど、その後支持母体である希望の党がこんなんなってる現実を見るに、都民始め国民もバカではないよねえと思います。もしくはバカな国民にも通じないくらい希望の党がお粗末だったのかも知れませんけれども。

そう考えると、日本維新の会はよくやってますね。反与党的な野党というわけでは無く、案件によっては手を組むこともあり、政党の独自色と、現実との整合性とを上手く両立して、高くは無いけれど上手に氏支持率を維持している感じ。固定客が多いんでしょうね。それは共産党も同じですが、共産党は「反政府」的な側面が強いせいか、流動的な支持も多い。日本維新の会みたいな支持の集め方というのは、その政治理念の善し悪しは別にして、ビジネスの面で結構参考になるような気がします。バランスの取り方って言うかそんなの。


なんか、久々に書くと全然まとまりませんけど、この辺で終わっておきましょうか。

以上、内閣支持率調査でした。