「パーキンソンの法則」てなんですか?
Wikipediaの記事がわかりやすかったので引用。パーキンソンの法則(パーキンソンのほうそく、英: Parkinson’s law)は、1958年、英国の歴史学者・政治学者シリル・ノースコート・パーキンソン(英語版)の著作『パーキンソンの法則:進歩の追求』、およびその中で提唱された法則である。役人の数は、仕事の量とは無関係に増え続けるというもの[1]。
パーキンソンの法則 – Wikipedia
具体的には、
第1法則
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
第2法則
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する
の二つからなる。
なるほど、なるほど?
これだけだと少しわかりづらかったけど、次の説明、
パーキンソンによれば、このような結果は、
パーキンソンの法則 – Wikipedia
1. 役人はライバルではなく部下が増えることを望む
2. 役人は相互に仕事を作りあう
という2つの要因によってもたらされる[1]。
というのでなんかわかった気がしました。なるほど!T先輩ありがとう。勉強になりました。
増殖する仕事
なんかね、色んな人を噛ませてわちゃわちゃした結果ステークホルダーだけが増えていくんですよ。そんでお互いに何を誰に確認するかとか、誰の決裁をもらうかとかそういうのをどんどん増やして行った結果、中間工程だけがガンガン増えていくっていうね。下から眺めてると2人ともクビにして決裁権限のある人に直接話聞きに行けばそれで終わるじゃんと思うんだけど、社会構造としてはそういうことじゃないらしいです。1人で出来る仕事を3つぐらいに分割した上で3人で共有しつつ、1人は3つぐらいのプロジェクトを抱えてるんですよね。そんでそのどれもが進まない。えっ、もしかしてバカなんじゃないの……?
そういう点ではスタートアップは気楽でした
スタートアップにも良し悪しあるので良いところばかりとは言いませんが、何かを決めるときに責任者がわかりやすく、誰の許可を取れば良いかと許可を取るために何を揃えれば良いかが非常にわかりやすくて楽でした。あの人さえ説得すれば良いというのが明確に見えるのでやりやすいんですよね。一方で半端にデカい企業がたくさん入るとまず窓口と決裁者が別になってて、決裁者も数名からなるチームだったりして、さらに決裁に対して同列の責任者の承諾とか専門部署の認可も必要だったりして、いやあもう話がすすまねー。その間にも人件費は1日数万のレベルで溶けていってて、およそ生産的な仕事とは言いがたいのに誰もその非効率さに気が付いてないんですよね。会社組織の人であればあるほど、そういうコスト意識ってどんどん小さくなる。自分が払ってる金じゃないからかなあ。
プロジェクトに掛かる予算や時間が本当に枯渇して困るまでこの茶番は続いていくんでしょうね。そんで「なんで失敗しちゃったんだろう?」と首をひねるんでしょうけど、まあうん。一生そういうことやってれば良いと思います。どうぞ。そんなだからアジア諸国にも負けるんだぞ。
ちなみに応用編でこういうのもある
パーキンソンの法則は、より一般的に、「ある資源に対する需要は、その資源が入手可能な量まで膨張する」という形で述べることもできる。わかりやすい例を挙げれば、「どんなに大きな冷蔵庫を買っても、必ず満杯になる」。
パーキンソンの法則 – Wikipedia
わかるー。冷蔵庫って絶対にいっぱいになるよね。なるー。
ただ、かつてはストレージ容量に対して感じていたこれ、
パーキンソンの法則には、コンピュータに関するバリエーションもあり、それは「データ量は与えられた記憶装置のスペースを満たすまで膨張する」というものである。
パーキンソンの法則 – Wikipedia
ストレージの容量が非常に大きくなりかつ単位当たりの価格がべらぼうに安くなった結果、最近では実感しなくなってきました。3TBのHDDを埋めるのは、全番組録画でもしていない限りはかなりの時間が掛かります。HDDの寿命の方が短いかも知れない。
そういう意味では冷蔵庫も容量をどんどん大きくしていけばいずれ法則が当てはまらなくなることもあるのかも知れないけど、そもそもそんな冷蔵庫を置く場所がねえー