「虫目」「鳥目」と同じように街の中の変なものを見つける「目」というのがある

いろいろな色の目のイラスト
虫好きや鳥好きの人たちには「虫目」とか「鳥目」とかいった「能力」があるそうです。「今日の早川さん」「里山奇談」などの書籍があるCOCOさんが以前、そんなことを言ってました。





COCOさんのブログの写真を見てるとたくさんの虫の接写が出てくるんですが、僕が同じ森に入って同じように虫や鳥を探してもたぶんそんなに……いやたぶん全く見つけられないと思う。そういうのはきっと場数をたくさん踏んでものの見え方が少しずつ変わって、目で捕らえられる情報量が増えて、徐々に見えてくるもんなんでしょう。能力ってたしかにそういうものかもしれない。



街の中のものをさがすのにも「目」があると思うんですよ

街の中の面白いものを気付くのが上手な人ってのもやっぱり「虫目」や「鳥目」と同じような特殊な「目」を持っているんだと思うんです。「そんなの街を歩いていれば誰でもわかるじゃん」と思っていたんだけど、人によって気付いたり気付かなかったりする。人と話していて「そんなのあったっけ?」と言われる機会が多いところを見ると、僕もささやかながら何らかの「目」を装備していて、街の中の変わったものを見つけるのを得意にしているらしい。



鳥瞰図を眺めるように

何か変わったものを見つけるときと言うのは、じっと見ていると言うことは少なくて、多くの場合、ぼんやり眺めている感じ。全体をなんとなく捉えながら、こうあるべきと期待するところに何かその期待に添わなさそうなものがぼんやり存在感を持ってそこにある、それに気付いて注視して発見する。そんな感じ。

だから常に「何か無いか」と探している状態ともまた違っていて、もしそうだと狭い視野を何度もリセットすることを繰り返さなくてはいけなくて結局ロスが多い。イメージとしては鳥瞰図に近いなあ……全体の動きをそれとして捉える的な。


もしかして、森で虫や鳥を見つけるというのもそういうアクションの先にあることなんだろうか?森で必死で虫を探すなんて遭難でもしない限りしなさそうなので、僕には一生獲得できなさそうなスキルだけれど、でも置き換えてみればそういうことなのかも。もちろんそこにはベースとしての「虫に関する知識」「鳥に関する知識」は必要なのだけれど。

あ、「虫目」はあんまり要らないけれど、個人的に「きのこ目」だったらちょっと欲しいなあ。「毒きのこかもしれない」という危機察知能力と合わせて。怪しそうなものは食べないとすればいいだけかも知れないけど、僕の性格的に慣れて来たときに食べちゃいそうな気がするんで。



お客様を見る「目」もスキル

考えてみれば、飲食やアパレルなどの接客業でお客様の意図を汲むのだってやっぱり特殊な「目」だよなあ。僕はまだまだ全然出来ないけれど、僅かな表情や仕草から必要な対応を判断し求められる前にさらりと対応する、そんな接客が出来るのは、その人がきちんとそのスキルを育ててきているからだろうなと思うわけです。僕もそういう「目」を持てるようになりたい。そのためにはたくさん見ないとだめなんだけど。