イベント出店でキャッシュレス決済が使いたい

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中国のレポートを読むと、中国ではスマホがライフラインとなっていて、それに基づくキャッシュレス決済が普通の店舗から屋台に至るまで広く普及しているというのをよく見掛けます。


【中国電子マネー事情】(上)支払い難民発生…「キャッシュレス社会」の光と影 (1/2ページ) – SankeiBiz(サンケイビズ)

「お客さんの8割くらいはスマホ払いね。現金を受け取っておつりを渡すより簡単。仕事が終わってから、山のような一元コインや五元札を数えるのはもう面倒だわ」。上海市内のバス停脇で焼き芋を売っていた女性は、屋台に自分の口座を示す「QRコード(スマートフォン決済用の2次元マーク)」を掲げ、客にスマホでの支払いを求めていた。

 大きいもので1個10元(約170円)ほどの焼き芋。冬の風物詩だが、スマホを使った代金の支払いサービスが爆発的に広がる中国では、レストランやシェア自転車のみならず、屋台までキャッシュレス化される時代がやってきた。正式な営業許可の有無や納税の実績に関わりなく、自分の口座を示すQRコードさえ店先に掲げれば代金を受け取れ、商売が成り立つ。

 屋台の女性は「以前はニセ札の百元をつかまされたこともあったけど、スマホ払いにしてからは心配なくなったし、お客さんもケチることが少なくなった。今度からは現金お断りにするわ」と笑顔を見せた。



自分含めてまだまだ日本ではキャッシュレス決済が普及しているとは言えず、そもそもクレジットカードだって使えない店があるわけですが、でも中国で出来るのであれば、少なくとも技術的には日本でも出来るわけだし、もしコスト的に折り合うのであれば、イベント出店したときなどにスマホでキャッシュレス決済出来たら楽で良いなあと思うわけです。

僕の場合は手作り市などで食事を提供して対価をもらう感じですが、当然、同人即売会なんかでも利用できたら楽ですよね。お釣りをどう用意しておくか?というのは、人気サークルにとっては割と死活問題らしく、そのお釣りから頒布物の値段を設定することもあると聞きます。1冊500円、新刊セット2,000円にして、買う側もぴったりのお金を用意して待つみたいな。それがもし一瞬で決済が終わるような仕組みがあれば、小銭を用意する必要が無いし、釣り銭を大量に用意する必要も無いし、なんなら頒布物の値段設定にも幅が儲けられるわけです。600円+税なんて、即売会でやったら即死ものですけど、キャッシュレス決済なら出来る。




そういうキャッシュレス決済の仕組みって日本でサービスしてる会社ないのかなあと思って探してみたところ、とりあえず今のところ一番大きく広告出してるのは「楽天ペイ」ですかね。

楽天ペイ(実店舗決済): スマホで導入カード決済・アプリ決済(店舗様向けサイト)

実は僕が今働いている居酒屋でも楽天ペイを利用してクレジットカード決済を行っています(要カードリーダー)。カードリーダーはGoogle PayやApple Payに対応しているので、電子マネーでの決済も可能なはず(やってるかどうかは知らないけど)。イベント出店の場合クレジットカード決済はやってられないけど、電子マネーでの決済は手間的に楽かなあ。

決済手順はこんな感じ。

  1. 店が店のスマホに金額を入力
  2. お客様がカードリーダーに電子マネーをかざす
  3. 支払い完了


うーん。金額をいちいち手入力しなくちゃならないってところが、限られた値段の商品しか売らないイベント出店では手間に感じるかも。これならお金のやりとりをした方が早い。

……と思ったら、こんなのがあった。


楽天、決済サービス「楽天ペイ(実店舗決済)」において、新機能「QRコード(プリント型)」を追加 | 楽天株式会社

楽天株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下 「楽天」)は、楽天の決済サービス「楽天ペイ(実店舗決済)」において、印刷されたQRコードを読み取って決済ができる機能「QRコード(プリント型)」を10月より追加しましたのでお知らせします。

  「QRコード(プリント型)」は、あらかじめ印刷された店頭のQRコードをユーザーが読み取る決済方法で、加盟店が金額を設定できる「金額固定方式」と、ユーザー自身が直接入力できる「金額入力方式」の二種類があります。本機能により、加盟店は、印刷されたQRコードがあれば決済が可能となるため、QRコード表示用のスマートフォンやタブレットを購入する必要がなく、より簡単かつ低コストでキャッシュレス決済を導入可能となります。

  楽天は、マッサージやエステ、無人販売、自動販売機など支払金額があらかじめ決められている加盟店向けに「金額固定方式」、レストランやカフェ、クリーニングなど会計時に合計金額が決定する加盟店向けに「金額入力方式」と、各加盟店のニーズや特性にあわせて本機能の導入を提案していきます。



なるほど、金額固定方式。これならイベント出店で「ランチプレート600円」みたいな場合に、その金額のQRコードを提示しておいて、それをスキャンして支払って貰うというのが出来るね。それは楽。何らかの事情で違う料金貰うときは、入力するか、現金で貰えば良いし。そうそうそういうのを期待してたんだよ。

ただお客様で楽天ペイアプリを使ってる人がどれくらいいるのよという問題はあるなあ。金額固定で電子マネー決済みたいな方法があると楽なんだけど、それは難しいか。


一方でカフェ営業の場合は、複数人で来店されてまとめて支払うなど、金額がバラバラになることが多いから、手入力で金額を入力して、決済して貰うのは楽かも知れない。ただなーカードリーダーの初期投資がちょっと重い。18,800円。振込先を楽天銀行に指定して、4ヶ月以内に50,000円以上利用すれば無料になるんだけど……どうだろう。毎日営業していれば可能かもしれないけど、僕らは不定期だから、達成できないなあ。

中国では「ウィーチャットペイ」と「アリペイ」がシェア争いする中で極端な手数料サービスを展開して、キャッシュレス決済が広まったみたいだけど、日本でもそんな感じにならないかしら。確か「アリペイ」は日本版が出来たはずだけど……競合がそんなにないからそんなに強引な割引攻勢はやらないか。僕らみたいな零細でも初期投資が安くて済むようなら、やってみたい。


日本でも、広まって行ってくれると良いなあ。絶対その方が楽だと思うんだけどな。