使用データ
政治意識月例調査 | NHK放送文化研究所内閣支持率
37% → 43%。
不支持率は39%。安保法案が成立するか否かという状況になっていますが、どうもそういうこととはあまり関係なく、支持率が下がったり回復したりしてるんですかね?そんなことはないだろうとは思うんですけど……反対運動の盛り上がりと一致していないように見えます。安倍さんが自民党総裁に再選されてこの支持率だともしかして3期目(通算4期目)も行ったりするんですかね……正直、「安倍さんが首相である」ということを焦点に、政府を糾弾する声が面倒くさいので、そろそろ良いんじゃないのかなと思ってたりもするんですけど。
先月、「60年安保のときと同じように法案通って首相が辞めてwin-winで終わるんじゃないか」って書いたんですけど、このまま行くと「法案通って首相も辞めない」っていう帰着になりそうで、そうなるとガス抜き出来なくて原発とか辺野古とか左派のひとが大好きな案件方面がより面倒なことになりそうなんですけど、大丈夫なんですかね。
まあ、その前に選挙やるかな。どこかの段階で。
といっても去年12月に解散総選挙やったばっかりなんで、次は来年7月の参議院選挙まで国政選挙はないか……
政党支持率
先月と比べてあまり大きな動きはありません。
その中で動きらしい動きというと、維新の党の支持率が半分に減っていること(2.5%→1.3%)と、その他の政治団体の支持率がなぜか大幅に増えていること(0.1%→0.6%)。その他の政治団体ってなんなのか、元資料ではわかりませんが。
街頭デモとかTwitterやFacebookなどでの呼びかけを見聞きすると、「政府に抗議する人って随分多いんだな」と感じるのですけど、実際にこうして数字を見てみると、別に多くない。共産党、社民党、それに支持なしの全員が政府にNOといっているとしても、総計で40.8%にしかなりません。いやその数字は大きいですけど、支持なしの人たちってそういう活動にもあまり興味がないんじゃないですかね?もし支持なしの半分だとすると、先ほどの数字は22.7%になってしまうし、1/4だとすると13.7%になってしまう。
別に数字の大きさで論の正しさを計りたいわけじゃないのですけど、少なくとも時々見掛ける「俺たちの声はこんなに大きいのに政府はなにもしない」という意見は、ちょっと見当違いかなと思うのです。たぶんですけど、声の大きさを自分たちの主張の合理性の論拠にすべきじゃない。それ言っちゃうと、「いや、別に大きくないよ」「だから採用しない」っていうブーメランになっちゃうと思うんで。
同じ主義の人たちってのは、どんな分野でもそもそも固まりがちで、そこへ持ってきてFacebookなどの優秀な関連づけ、レコメンデーションシステムのおかげで、「自分が聞きたい声しか聞こえない」状態が生まれやすくなっています。一時期Twitterで「俺のタイムラインでは」という言い回しが流行りましたが、SNSによって一見、「不特定多数を横断しているように見える」個別に分断された情報統制というのがあり、そこから「俺たちの声は大きい」という誤認が生まれやすくなってるんじゃないでしょうか。
そういうのを俗に「たこつぼ化」と呼ぶのですけど、広く日本のことを考えるにあたっては、たこつぼに引きこもることなく、色んな主張を受け入れ消化し、その上で最善策を選ぶようにしていきたいと、個人的には思っています。