通販は自動販売機ではない

無人販売所
昼間エンジニアとして働いている会社ですごいセールのプランが下りてきて、びっくりしました。8/10から1週間お盆休みに入るのですが、そのお盆休み期間に合わせてネットで「お盆休みセール」をするのだそう。内容は、普段だったら1万円以上の別売りオプションを無料でサービスしたり、5,000円以上の手数料を無料にしたりするもので、インパクトはかなり大きいのですが、いかんせん……会社が休みです。オーダーが集中したらどうするのか?とか、セール内容に対して問い合わせが来たらどうするのか?とか疑問に思って、社長に確認したのですけど、「休みの間に売上を作っておきたいから…」とのこと。何言ってるんだろう。



通販は自動販売機ではない

リアルに商売してきた人にありがちな考えなのだけど(といっても今どきは少数派だろうとは思うけど)、ネット通販というものを「メンテナンスフリー」だと思っている節があります。在庫を揃えて商品をWebに乗せておけば勝手に売れていくみたいな認識。

いや、それ違うから。
全然違うから。

通販に携わってる人ならわかると思うんですけど、ネット通販だって結局はお客様とのコミュニケーションが大事です。問い合わせの対応や納期のお知らせ、お買い上げ後のフォロー、キャンペーンなどのお知らせ。そういうきめ細かいいろいろがあってようやく顧客をつかめるのであって、1日数回の商品補充で売れていく自動販売機とは違うわけです。いやそんなこと、今さらいうまでもなく、日々の業務で実感しているはずのことだとは思うのですけど。


いや、自動販売機だって毎日のケアが必要だし、決してほったらかしではないですよね。売れ線を常にチェックして欠品が出ないように補充していくのが大事でしょうし、機械の整備だってあるでしょうし、メンテナンスフリーなんかではない。


大事なのはコミュニケーションでしょ?

セールについて問い合わせしてくる人ってのは、通常、普通のお問合せよりもずっとポジティブだと思うんですよ。疑問点が解消されたら買おうと思ってるくらいなのに。それが長期休暇の間、放って置かれる。ま、買いませんよね。そんなの。内容が良いから売上は上がるでしょうけど、数字に出ないところでたくさんの潜在顧客を失うことになるんじゃないかとも思うわけです。お客様とのコミュニケーションを放棄してしまったら、商売なんか成り立ちませんよ。しかもそれなりに高額な商品を取り扱ってるのに……

会社運営には深くコミットしてないので、言われたら「そうですか」と言って作業をするだけなんですけど、バイトだし、でも何度考えてもこんなのありえねーなー。普通さ、セールやってバタバタ忙しくして、セール終わってお疲れさま→長期休暇でしょ。それがセオリーだし、そのセオリーを外すメリットってなんかあるのかな。あったとしてデメリットを上回るのかな。理解出来ないなー