【ドル円】 息切れしない1ドル102円(執筆時点で102円23銭) 【定点観測】

ドル円 2013/11/29


前回から2週間。確か全体的には「一時的なもの」という論調だったような覚えがあるんですが、今読み返すと「何言ってるんですか」という感じの状況ですね。相場はずんどこ進んで順調に102円台に突入しています。しかも特に息入れることなく。なんだそれ。

昨日の昼のニュースだとこんな感じ。

東京外為市場・正午=ドル102円付近、利食いが重し 年内105円との予想も | 外国為替 | Reuters

早朝のマーケットでは、日経平均株価 の上昇を見込んで一段と円安が進行し た。ドル/円は102.28円まで上伸して5月29日以来の高値、ユーロ/円EURJPY= EBSは138.83円まで上昇して2009年6月以来の139円回復に迫った。
その後はドル/円に利益確定売りが流入して上値が重くなり、102円ちょうど付近 で一進一退となった。日経平均の上げ幅は一時200円を超えたが、為替市場の参加者の 予想を大きく上回るものではなかった。月末に絡んで国内勢の売買がみられたが、商いは 全体的に閑散だという。

もっとも、市場ではドル/円の先高観が強い。大手邦銀の関係者は、株高が続き、1 1月米雇用統計が市場予想より良好であれば年内に105円まで上昇する可能性があると みている。


まとめると、株高の影響で円安が進んでると言うことですか。なんで株高だと円安になるのかよく解りませんが、まあでもそういうことらしいです。一応麻生財務相が「極端な時には介入せざるを得ない」というコメントを出したのですけど、

〔外為マーケットアイ〕ドル102.16円付近、麻生財務相の為替関連の発言には反応薄 | 外国為替 | Reuters

ドル102.16円付近、麻生財務相の為替関連の発言には反応薄

ドル/円は102.16円付近。麻生太郎財務相の為替関連の発言が伝わっているが、相場に大きな反応は出ていない。


なんて言われていて、大した効果は出なかった様子。
しばらくはこんな調子が続くんでしょうかねえ……



ユーロ/英ポンド

ユーロ円 2013/11/29
ポンド円 2013/11/29

ユーロが139円52銭(前回134円75銭)、ポンドが167円02銭(前回160円88銭)。

どちらもかなり大幅な円安となっています。これは輸入企業は死活問題ですな……
背景にはドイツの経済が好転していることがありそう。

欧州外為市場・終盤=円が対ドル・ユーロで下落、ユーロ/ドルは独CPIの加速受け上昇 | 外国為替 | Reuters

ユーロ/ドル は一時、1カ月ぶり高値となる1.3619ドルをつけた。11 月のドイツ消費者物価指数(CPI)速報値が予想外に加速、ユーロ圏全体の指数を押し 上げる可能性が意識された。
ディスインフレ圧力が後退する兆しが現れれば、欧州中央銀行(ECB)への追加緩 和圧力が幾分緩み、ユーロを下支えするとみられている。


つまりデフレが遠のいたという意味かな?ユーロ全体の情勢とドイツの情勢とはかけ離れているけれど、ドイツの数字が引っ張ることでユーロの経済が好転すると言うこともありうるわけですね。なるほど。


しかしこれ、再び1ポンド200円に戻るような日が来るんでしょうかねえ……もしかして。