だからさ、こう極端に触れるのは止めようよと思うのですけど、まあその辺心理やらなんやらにいろいろ紐付けられているので仕方ありませんね。今週の間ずっと94円台で推移していたドル円相場ですが、今夜一気に98円まで円安が進みまして、FRBのバーナンキ議長の声明に始まった混乱に決着が着こうとしている……と良いなあと言う感じです。
今現在のメディアの報道はこんな感じ。
NY外為市場・序盤=ドル上昇、米FRB議長が緩和縮小示唆で | マネーニュース | 外国為替 | Reuters
20日序盤のニューヨーク外為市場は、ドルが円などの主要通貨に対して上昇、上げ 幅を拡大するとみられている。バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が前日、緩和 縮小の年内着手を示唆したことが材料視されている。 ユーロ/ドル は0.7%安の1.3204ドル。ユーロ圏の経済指標が堅調な 回復に時間がかかることを示す内容となったことも重しとなった。 ロイター・データによると、ドル/円 は一時、98.28円をつけた。直近で は1.3%高の97.69円。日本の積極的な緩和と米国の金融政策見通しの違いから、 100円を突破するとの見方も一部で出ている。 ドル指数 は一時、10日ぶり高値の82.053をつけた。直近では0.6% 上昇している。
まあそういうことですね。アメリカの緩和が縮小される一方で日本は引き続き積極的な緩和を続けると言うことで、双方のバランス的な意味で円高傾向になると。わかりやすいですね。このところずっと「する/しない/するにしても来年」みたいな流れでずっとモヤモヤしていたところが晴れやかになってよかったんじゃないでしょうか。
ただまあ、それが素直に円安ドル高に繋がっていくのかについては異論もあって、
〔アングル〕ドル高基調でも難しい対円での上昇継続、新興国通貨安・株安が重しに | マネーニュース | 外国為替 | Reuters
ただ、資源国や新興国の通貨は対円でも上値が重くなっている。新生銀行・執行役員市場調査室長の政井貴子氏は、新興国通貨との兼ね合いでみた場合、ドル/円は動きにくくなるとみている。「クロス円で売りになって円買いの『G』(重力)が掛かるが、大本としてはドル買い。基本的にドル/円は動かなくなる」と話す。
ということで、相殺されてドル円の関係は動かないんじゃないすかね、という見通しも。この辺、発言する人がどの辺にポジション持ってるかによっても変わるんだとは思いますが、全体的にまだまだ混沌としてるということでしょうかね。なかなか難しい情勢です。
さてさて、どうなることやら。
追記:ドル買いは、「アメリカの景気の底堅さを評価」だってさ
FRB:「市場との対話」腐心…緩和縮小時期、異例の言及- 毎日jp(毎日新聞)
一方で、東京外国為替市場の円相場は一時、前日比約3円ドル高・円安の1ドル=98円台前半まで下落。最近は投資家がリスクを避ける姿勢を強めると、「安全資産」の円が買われがちだったが、18〜19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文で「労働市場に一段の改善がみられる」と景気判断を上方修正しことを背景に、米国経済の底堅さを意識したドル買いが進んだ。
なるほどね-。
捉え方が場合によって変わってて(だいたい後付けだから仕方ないけど)わからんね。今回は、景気好感がリスク回避を上回ったけど、次は違うかも知れないわけでね。ふーむ。