マジかー
いくら円高が止まる様子ないとは言え、あまりそれでブログ更新し続けるのも鬱陶しいなと思って放置していたんですけど、なんつうか全然収まらないっすね。前回100円から3円円高になっただけで盛大にずっこけたのに、それからまたさらに3円円高になってますよ奥さん。ニュースとか論説とかまとめると、
- 欧州中央銀行が追加金融緩和を見送った
- アメリカのバーナンキFRB議長が量的緩和の縮小を示唆したものの、経済指標が余り良くなかった
- 日銀が長期金利上昇への対策を見送った
- 「円キャリートレードの巻き戻し」
といったところが理由みたいなんですけど、んー何かよく分かんないですね。
産経ビズにあった先週の話題から拾うとECBについては、
【円高ドル安Q&A】米の量的緩和縮小観測 神経質な値動き続く (1/2ページ) – SankeiBiz(サンケイビズ)
6日に欧州中央銀行(ECB)が追加金融緩和を見送ったことで、ユーロを買ってドルを売る動きが強まり、ドルは対円でも値下がりした。
バーナンキ議長の話については、
【円高ドル安Q&A】米の量的緩和縮小観測 神経質な値動き続く (1/2ページ) – SankeiBiz(サンケイビズ)
連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は5月22日の議会証言で、雇用改善が続けば年内の量的緩和縮小がありうるとの見方を示した。
これを機に早期の緩和縮小観測が台頭したが、その後に発表された経済指標は弱めの内容が相次ぎ、量的緩和を当面維持するとの見方も浮上。このため、早期の緩和縮小を見越してドルを買っていた投資家がいったんドルを売り、円を買い戻したことで円高が進んだ。
という感じ。
これらの先週の動きに対して、昨日今日の動きが、まず日銀の対策の話、
日銀は長期金利上昇を止められるのか?(岩崎 博充) – 個人 – Yahoo!ニュース
日本銀行の金融政策決定会合で、期待した成果が得られなかったとして、株価が再び下落し、円も買われて円高が進み、長期国債も一時0.88%まで上昇した。国内では総じて黒田日銀総裁に対する評価は高かったのだが、海外の投資家は違ったようだ。長期金利上昇を防ぐために「固定金利オペ」を拡充するのではないかと期待していた投資家が多かったが、その予測は裏切られた。政策を小出しにはしない、という前言を2ヶ月でひっくり返すわけにはいかなかった、あるいは最後の切り札として残しておきたかった、というのが日銀の本音だろう。ただし、これで依然として長期金利上昇のリスクは残ったままとなった。
ロイターではそれを否定する市場の話も。
UPDATE 1-東京外為市場・午後3時=ドル94円前半、ボラ上昇で円キャリーの巻き戻しか | マネーニュース | 外国為替 | Reuters
円高進行の原因は何なのか。市場では「日銀への失望感」ではなく「円キャリートレ ードの巻き戻し」が原因との見方が出ている。
みずほコーポレート銀行マーケット・エコノミスト、唐鎌大輔氏は「オペの長期化が 見送られた程度で全世界的な調整のトリガーになるとは考え難い」と指摘。足元の円高・ 新興国通貨安は「米連邦準備理事会(FRB) のスタンスがドル相場のボラティリティ を高め、円ショートをホールドするリスクを高めた」ことにより、「調達通貨として年初 来積み上げられてきた円ショートが巻き戻された」ことが原因と推測している。 同氏によると、円キャリー取引が盛り上がると外国銀行在日支店の本支店勘定におい て資産(本国への貸付)が膨らむ傾向があるといい、実際、「4月時点の資産は7兆82 06億円と2009年3月以来の高水準に達しており、往時の水準には及ばないものの、 円キャリーの状況証拠は確かにある」と結論付けている。
全体の印象としては、ただでさえ不安定な要因がたくさんある(先行きへの自信のなさとか、金融緩和による資金過剰とか、ここまでの急激な変化とか)中で、さらにバーナンキ議長の発言に振り回されてる感。必ず何らかの思惑があってなされていることなんだろうと思うのですけど、最終的にバーナンキさんの発言が現実になっていって、合理性を伴う政策に結び付いていく……のでしょうかねえ?なんかよくわかんない。ただのブラフだったりして。
そのうちまた円安に戻るんだろうとは思うんですけど、その「そのうち」がいつかはわかんないねえ。まあそれがわかるんだったら今頃僕は大金持ちになっているわけで、解らなくて当然なのですけれど。もやりんぐ。