我が家の結果はこんな感じ。
わーお。節電のつもりが前年比で15%も増えてるよ。なんてこったい。
残念ながら我が家では関西電力の節電に協力できませんでした。
ちょっと待った
こちらの資料をご覧いただきたい。【平成23年度】京都市内のご家庭における電気・都市ガス月間使用量(速報値)/京都市 環境政策局 地球温暖化対策室
こちらは京都市における各家庭の電気・ガス使用量の統計。それによると、7-9月の平均電気使用量はこんな感じになってます。
電気使用量 | |
---|---|
7月 | 437kwh |
8月 | 458kwh |
9月 | 469kwh |
世帯の平均人数は2.15人なので大体うちと変わりませんね。それでこの数字。なんだうち、メチャクチャ優秀じゃん!9月分(8/20-9/17)の電気なんて平均の半分くらいしか使ってない!まぁ今年はエアコンを1秒も付けなかったので当然と言えば当然で、むしろ電気料金が増えてるのがよく解らないくらいですが。
んで思うのよ
現実的な話をすれば、電気使用量の全体的な数字を下げなければいけないわけで、インセンティブとしては「節電をしている人」ではなく「電気使用量を下げた人」により利益があるようになるのは当然のことです。元々使っていない人に対してはいいですよ、そのままお願いしますみたいなことでしょうね。だけどさー感情的にはそりゃねーだろとも思うんですよね。
1日中エアコンガンガン掛けて、テレビ見てる家庭があって、前年の電気使用量が600kwhで、それを今年500kwhまで下げて「よく頑張りました!」とか言われてるわけですけど、いやいやいや。むしろあんたらみたいなのがいるから、節電しなくちゃならなくなってんじゃねーかと言う話でありまして、家庭によっては電気を使わざるを得ない場合もあるから一概には言えないものの(例えば介護が必要な高齢者がいてどうしてもエアコンの使用が必要だとか)、批難はされても評価はなーという。
「前年に比べてどれだけ減らしたか」という評価方法はとてもストレートで解りやすかったですけど、でもこれ、経営とかに当てはめたら解ると思うけど、マネージメントとしてはまぁ失敗よね。言ってみれば「利益をどれだけ増やしたか」だけを評価するという方針がこれなわけで、その方法は売上増でも良いし、コスト削減、リストラ、返済繰り延べでも良いわけです。前年赤字だった部門が今期黒字に転換したことを、前年も今年も大幅な黒字だった(ただし成長率は低かった)部門より評価するのはおかしいでしょう。
目の前の決算を乗り越えるために、急遽利益を上げなければならないというような理由で、黒字転換した部門を褒めると言うことはあったとしても、日常の業務から考えれば、評価すべきは圧倒的に黒字の部門の方で、先の部門はただのお荷物なわけで。然るべき対策を取るべき。
どうすればいいのん
作業としてはとても面倒にはなるけど、やはり世帯の構成別に「目標」とするモデルを作成する方が良かったんじゃ無いでしょうかね。2人だとこのくらい、4人家族だとこのくらいみたいな感じで。で、そのモデル毎に15%節電の「目標値」を算出し、それに比べての達成度合いをポイント化するみたいな感じだったら、より節電意識が高まると思うんだよね。日頃から特に何も考えていない人にこういう面倒な提案が届くかは分かんないけどね…
「電気使用量を減らしてハワイに行こう!」みたいの方が解りやすいのかな…
そんなことを思いました。