76円75銭。
どういうことだってばよ…
米商務省が朝方発表した2011年第2四半期(4~6月)の実質GDP速報値は、季節調整済み年率換算で前期比1.3%増と市場予測を大幅に下回った。伸び率は2期連続で2%を割り込み、景気減速が鮮明になったことを嫌気して、一気にドル売り圧力が拡大。円は早い段階で77円台半ばから前半に急伸した。
市場ではもともと、米政府の債務上限引き上げ法案の下院での採決延期を受け、デフォルト(債務不履行)や米国債格下げに対する懸念が強かった。引き上げ期限の8月2日を控え、投資家のリスク回避姿勢が強まりドル売り圧力が高まっている半面、政府・日銀による介入への警戒感も根強く、中盤には76円台をうかがう動きが続いた。その後、週末を前にドルを手放して円を買う動きに弾みが付き、76円台に突入した。
まぁ、ドルを売っている人のほとんどが「デフォルトはしないだろう」と思っているんだろうけど、同時に、「デフォルトする可能性があるなら売るっていう人たくさんいるんだろうな」とも思っててこうなってるんじゃないのかなぁという…違いますかねぇ?だから週明けないしはデフォルト回避決定後には戻りそうじゃね…
8月第1週のドル/円は、難航する米債務上限引き上げ交渉や米国債格下げリスク、米7月雇用統計というドル安ショックを誘発しかねない材料が目白押しだ。
短期筋も継続してドル・ショートを持ち続けるとみられ、ドルが3月につけた過去最安値を更新する可能性も視野に入ってきた。
予想レンジは、ドル/円が75.50―78.50円、ユーロ/ドルが1.40―1.45ドル。
<ドル・ショック>
「8月第1週はドルにネガティブ・ショックを与えうる材料が目白押しで、ちょっとしたショックでドル/円が最安値を更新する場面がありうる」と野村証券・金融市場調査部シニア為替ストラテジストの池田雄之輔氏は指摘する。「債務上限引き上げ交渉は8月2日には妥結できず、交渉の妥結は週末までずれ込むと見ている。8月第1週のどこかで米国格下げを実施する可能性があり、5日の米雇用統計もショックになりうる」というのが同氏の見方だ。
市場では、債務上限引き上げ協議が決着した場合には、ドルが反発すると見られているが、反発の持続性については意見が分かれている。岡三証券外国債券グループのグループ長、相馬勉氏は「目先は(短期筋が)相当ショートになっているので、合意されれば若干ドルが戻るかもしれないが、ドル高トレンドに回帰することはないだろう」との予想。同氏は「合意は財政緊縮を意味し、米景気の足を引っ張ることになるだろう。QE3の話も現実味を帯びるとみている」とし、「ドル安と、流動性の過剰供給による資産価格を下支えで時間稼ぎをして、景気の自律回復をまつというのがアメリカのスタンスだろう」と話す。
これに対し、伊藤忠商事のチーフエコノミスト中島精也氏は「米債務上限引き上げ交渉がもつれ込んでいるが、ドル/円は、この問題で売られるべき水準まで売られた。過去最安値が近づいてはいるが、更新するとすれば米債がデフォルト(債務不履行)になった場合だ」と指摘。「債務上限引き上げ交渉は、大きな政府を志向する民主党と小さな政府を目指す共和党の存在意義をかけた協議だけに、ともに譲歩はしにくい。しかし、週末の国民世論の動向を確認したうえで、どちらかが歩み寄るのだろう」との見方を示した。
うーん……しばらくは戻りそうにない?
今回の水準は一時的だけど長期スパンで見ると円高は変わらない感じか。戻るとしても80円くらいまでしか。
日銀は「注意深く見ている」「対策を考えている」としか言わないんだけど、
もうこれ手の施しようがないってことなんですかねぇ…?