田舎のイオンの話。

これを読んで。

何でもある田舎のジャスコと、東京を知る人と知らない人との格差 – とれいん工房の汽車旅12ヵ月

話題の元ネタはこれなので、先にこっちを読むと良いかも。

Togetter – 「田舎のジャスコは「擬似東京」!渋谷=三重のジャスコ。レベル的に。」


疑似東京かどうかとか、東京に憧れているかどうかとか、またそれらの良し悪しだとか、そういうのはよくわかんないのでひとまず置いておいて、とりあえず田舎にイオンみたいなモールがあることについて。




個人的には、田舎のイオン(地域によってはヤオハンでもオークワでもなんでも良いんだけどな)と、田舎のパチンコ屋は同じ構造だよねとか思ってたり。滋賀なんかでもそうなんだけど、周りに山と田んぼしかないような所にどかーんとモールが出来てて、なぜかそこだけ道路が渋滞していて、もの凄くたくさんの人が集まってる。

来てる人全員がそこで熱心にものを買ってるかというと全然そんなことはなくて、ぶっちゃけ、他に行くところもないんでそこに来てぼんやり暇を潰してるって人が多いように思う。とりあえずそこに行けば本屋もあるし、スーパーもあるし、生活雑貨も音楽もあるし、暇はつぶせる。老若男女、あまり関係なくとりあえずそこに集まってる感じ。

僕はそういう「一斉に集う様」があんまり好きじゃないけど、でもエントリ内のコメントにあるように便利だから仕方がないよね。僕は別に大都市で生まれ育ったわけではないけれど、今まで暮らした街はそれぞれそれなりの規模があったから、もしああいうところでモールがなかったら人々は一体全体どうやって暮らすのだろうとか、むしろ不思議に思ってしまう。

そんなところにそんなものが出来て、「テレビや雑誌で見たことがあるようなもの」を買えるとしたら、そりゃやっぱり画期的だ。青森県に初めて出来たスターバックスに300人並んだっていう話もあったけども、まぁでもそういうこと。



留萌にて

そういえば思い出したけれども、母方の祖父母は北海道の凄く田舎の所に住んでいて、夏休みなんかに遊びに行くと本当に行く所って言うと小学校か畑か山か海しか無くて、日用品は村で1軒だけあるよろずやで買うか、週に何度か来る「北海道牛乳」のトラックから買うか、だった。

あ、田舎ってのはここ。北海道増毛町阿分。

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今は祖父は亡くなり、祖母は近くの施設に入ってしまったのでもう行く機会はないだろうし、どうなっているかはわからないのだけど(ストリートビューで見たら祖父母の家だった建物がまだ残っていて懐かしかった)、よろずやは閉店したらしいし、モールは出来てないし、一体全体どうしているのだろう。当時どうしていたかと言えば、何か必要なものがあれば、1時間に1本の単線ローカル(JR北海道留萌本線)に乗って留萌まで出て、街で唯一の百貨店で買っていたと思う。

調べたら今でもその百貨店はあるみたい(ラルズプラザ。向かいにペットショップがあるのが印象的だったのだけど、ペットショップもまだあるみたいだ)だから、そこで買うのかな?イオン系で言うとマックスバリューが出来たみたいだけど街からは外れているから車で行かなくちゃ行けないし、車運転できる若者はともかくお年寄りはきついだろうなぁ。ストリートビューで見た感じ、シャッター化もかなり進んでそうだし。


これから先、こういう場所のお年寄りはどうやって買い物をするんだろう?とか思うとすごく心配になるけど、案外ネットを使いこなして通販で買ってたりするんだろうか。考えてみれば、アメリカなんかそうじゃないとやってられなさそうだしなぁ。

なかなか不思議かつ興味深い話だなぁと思いましたです。
(話の本線とはあんまり関係ないけど)