谷間くっきり「天使のブラ」なら、筆者のようなおっさんも知っている。これは、ドイツに本社を持つトリンプ・インターナショナル・ジャパンの商品。年間売上高500億円、従業員数3000人をはるかに超える、国内第2位の婦人下着メーカーである。
3月1日のアメーバニュースで「ウェブマーケ業界でスゲー! と言われる二つは?」という記事が配信された。そこで紹介されているのは、2008年カンヌ広告賞で数多くの賞を受賞した「UNIQLOCK」。そして、もう1つはトリンプが展開している通販サイト「desir」の「おねだり機能」である。
この機能、つまりどういうことかというと、自分が欲しいものをカートに入れて、自分の情報の代わりに他人のメールアドレスを入力すると、そのアドレスの人に対して「これ買って(はあと)」的なメールが行くというもの。なんというビッチな機能(笑)いやいや、けなしたい気持ちは1ミリもなく、ただ純粋に驚いたし感動した。すげぇ。
実際の「おねだり」の成功率はと言うと…
同サイトによると却下される確率は21%ということで、つまりは実に79%の男がこの罠の餌食になるようだ。ものすごいコンバージョン率である。
おねだり成功率、なんと79%!
「コンバージョン率」という記者の用語は微妙だとしても、女の子におねだりされた男性の79%が実際にサイトを訪問し購入しているという統計が出ていると(もちろんその中の大多数は事前に話が通してあったと思うけれども)。
おねだりした女の子達は「おねだりが失敗したら自分で買う」というよりも、「自分で買うのはちょっと難しいけど買って貰えるなら欲しい」という感じだろうと思います。普通の商売で言えばそれは、売り手と買い手の交渉が成立しなかったということになるんだけど、トリンプはこの機能でそこに無理矢理成立させる可能性を作り出してるんだよね。本来売れなかったはずの商品を、買い手を交代させることで売ってしまうっていう発想がなんとも凄い。仮におねだりが失敗しても、トリンプとしては元々売れなかった商品なんだし、損失はこれと言ってないわけだし。
凄いのはおねだり機能だけじゃない
同居人曰く「さらに面白い機能がある」。それがこれ。
名付けて「彼色チョイス」。
購入に際しては通常、色とサイズを選択して「かごに入れる」または「おねだりする」のだけど、その色を「彼色チョイス」にしておねだりすると、色は購入する彼が決めるのだ!ばばーん!!
…確かにそういうシーンってありますよね。
一緒に買いに行って「どっちの色が良い?」とかそういう赤面必至のシーンとか。もしくは彼氏の好みに合わせたい女の子の心情とか。なんというか、購入する人たちの行動パターンをきちんと読み切ってにくい機能を用意してるその姿勢に完敗。
さらに特典も付いちゃう。
ばばーん!ティッシュとコンドーム付き!
コンドームはキーホルダー型なので手軽に持ち運べます!
バカスwww
いやぁ、参りました。
トリンプすげぇ。
関連サイト
下着通販のトリンプ・オンラインショップdesir 2009 winter Collection