今でこそ、生で鯖を食べるのはそんなに珍しくなくなりましたが、もともと足が早く当たりやすいこともあって、昔は鯖と言ったら生で食べるものではありませんでした。もちろん今でも店では、生で出しても大丈夫という折り紙付きのものしか出ませんが、最近はスーパーでも「お刺身いけます」と書いてある鯖があるあたり、随分変わったものだなぁと思います。うちの父親は昔家族旅行で(多分)鯖に当たって以来、まったく食べられなくなっちゃもんなぁ。
というわけで鯖。
ほどよい脂の乗り方で、美味い。
「脂ののった」というと美味の代表的な形容詞ですが、基本的にさっぱりした魚が好きな僕にとっては必ずしも脂がのっていればいいと言うわけでもなく。サンマも焼き魚なら秋の方が良いけれども、寿司にするなら(サンマ寿司も含めて)、冬の少し脂の落ちた方が好きですね。うん。