ソーシャルなサービスをビジネスで利用するのは難しいね。

一般論としてですけれども。

個人がそれぞれ個人間の繋がりのためと思って利用しているところに企業として入っていってプロモーションを行うのは、集合マンションの一室に営業所を構えるくらい難しいんじゃないかと。存在理由がそもそも違うんで、その部屋で他の営業所と同様の営業を開始したところで、邪魔に思われるだけって言うか。


もちろん、難しいから不可能ということではないのだけど、方法論が全然違うんだよね。どっちかっていうと、それを担当している担当者個人の能力に掛かってて、結局「企業として参加」していても、そこに「中の人」っていう個人を見いだせるからこそ惹かれるし、ただの営業支店(例えば、Facebook支店)とかあってもそこの情報が通常の営業所を上回っていない限り街で見かける看板程度に過ぎなくて、ソーシャルだからどうこうっていう話にならないよね、と。

セカンドライフとかでも同じだったと思うけど、そこに場所構えておきさえすれば宣伝になるからコストは安く済むみたいな話なんだけど、いや実際の話、ソーシャルサービスの中である程度の位置を占めてファンを増やそうと思ったら、専任じゃないにしても業務中そのことを熱心に考えるスタッフを少なくとも1人くらいは置く必要があって、コストとしては最低限月に10万とか20万とか掛かってるわけで、純コスト的に言うとどこかの広告枠買っても大して変わらないような(mixiでも代理店通さない価格は20-40万/週くらいだと思われ)。


僕個人は、mixiにせよTwitterにせよFacebookにせよニコニコ動画にせよ、ソーシャルなサービスは好きだから、そこに「参入=広告」だけじゃないコストを超えた遊び心みたいなものがあれば、それは大歓迎なのだけど、純ビジネス的に「これで勝つる!」とか言うのはちょっと違うかなぁと思う今日この頃。