4冊目もとっとき“積ん読”で、沖縄で読んだこれ。
死神の精度 (文春文庫 (い70-1)) 伊坂 幸太郎 文芸春秋 2008-02-08 by G-Tools |
これもまた、素晴らしい。
読み始めて最初に示されることは、死神と言っても容姿は人間に合わせて変えられるし、
性格も人間とそうは変わらないんだよーということ。
他の部署でリストに入れられた死亡予定の人間に会いに行き、1週間調査をして、
通常であれば死を、特別な理由があれば保留の結論を出す。
殆ど公務員みたいな感じw
最初は特別な感じがするけどだんだんと、
少し変わった人が少し変わった職業に就いているというくらいで、
主人公のそういう性質よりむしろ、接する人間の死の光景みたいなところに興味が移る。
穏やかに死を迎える人もいれば、修羅場に突っ込んでいく人もいる。
で、主人公の特殊性を忘れかけつつ、本の最後にたどり着いて、
そうだこいつはし死神だった、人間とは時間の概念が随分と違うんだと思いだして、
その間に起きていたであろういろいろなことが一気に思われて、グッと来る。
『書かなくても、書いている』という感覚、かなぁ。
言葉で表現するなら。
死神かー…んー。
なんとか、ミュージックで買収できないかなw