エレベータのインターフェイス。


エレベータってよくよく見ると、ものによって色んな機能が付いてるんだけど。
“説明書”が付いたエレベータって見ない。
利用者である僕らは、乗り込んで行き先ボタンを押すだけで、
何のストレスもなく利用できるようになってる。
これって地味にすげーなーと思う。

僕がエレベータの技術者だったら、色んな機能を持たせようと考えてしまうだろうし、
場合によっては説明書が必要になってしまうかも。
でもそれじゃあ本末転倒ってことなんだよね。
説明書なんか無くても、インターフェイスで全てが完結している。
だからこそ、あらゆる障壁を越えて利用することが出来る。
(目の不自由な人は修練が必要かもしれないけれども)

例えばハサミのように形状と利用方法とが一致しているようなものの場合には、
そういうことも難しくはないけれども、
エレベータのように実際シンプルではなく、裏では色んなことをしている
…にもかかわらず、シンプルなインターフェイス、
そのバランスを崩すようなものは付加しない、
そのラインは譲らないポリシーで作られているものって凄いよね。


そう考えてみると、自分が日々作っているものなんて説明書だらけで欠陥だらけだ。

反省しなくては。