全世界を舞台に絶賛開催中ですが。
【図解】北京五輪、聖火リレーの通過ルート 国際ニュース : AFPBB News
中国政府のチベット政策に反対する活動をきっかけとして、
各地でツアーに対する妨害活動が起きています。
ロンドンで聖火リレー開始、抗議の35人拘束 : 運営・話題 : ニュース : 北京五輪2008 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)ロンドンで6日、北京五輪の聖火リレーが始まった。
沿道では在英チベット人らが抗議行動を起こし、消火器を使って聖火を消そうとしたり、トーチを奪い取ろうとしたりする過激な抗議行動が相次ぎ、同日午後までに35人が拘束された。中国と英国の警備要員がランナーを二重三重に囲みながらリレーを続ける緊迫した事態となった。
パリの聖火リレー大混乱、抗議・妨害で途中打ち切り : 運営・話題 : ニュース : 北京五輪2008 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)北京五輪の聖火リレーが7日、パリで行われた。
沿道では、チベット問題をめぐり、中国政府を非難する人権団体などによる抗議・妨害活動が相次ぎ、パリ市など主催者側は28キロの行程中、6キロを残してリレーを打ち切り、残り区間をバスで搬送する異例の措置を取った。
僕の中では、色んな思いがあって、必ずしも1つにまとめられない状況で。
例えば、聖火を妨害し消すことで何が解決するのか?という思いもある。
オリンピックはオリンピックで尊重すべきとか、
そう言う攻撃的な抗議ではなく、参道を抗議の沈黙で埋める方が意義があるのではとか。
歴史的/現実的観点から、それが絶対とは思わないけれども、
スポーツに政治を持ち込むべきではない、と言う考え方も無くはない。
ただ…今さら言うことではないかもしれないけれども、
最早、北京オリンピックはスポーツではないのではないか?という思いも強くなってきた。
中国政府の抗議声明は笑止千万だし、
中国外務省、ロンドン・パリでの聖火リレー妨害を非難 : 運営・話題 : ニュース : 北京五輪2008 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)中国外務省の姜瑜・副報道局長は8日未明、北京五輪の聖火リレーに対する妨害活動がロンドン、パリで相次いだことについて、「『チベット独立』分裂勢力がオリンピック精神と英仏両国の法律を顧みず、聖火リレーの妨害、破壊をたくらんだことを強く非難する」との談話を発表した。
そもそも、オリンピックと政治問題を繋げて、
国威発揚と問題隠蔽とを行おうとしているのは中国政府ではないのか?と言う思いは、
どれだけスポーツを尊重しようとしても無視できない。
これは、スポーツなどではない。
これは、ただの政治でしかない。
政治的側面を持つスポーツ活動ですらなく、ただの外交活動だ。
国威発揚と問題隠蔽…これって、1936年ベルリンオリンピックを想起させるのだけど、
(ただし、期間中ドイツは差別的政策を緩和するなどオリンピックを優先させたようだ)
それに対する反省は活かされていないのかと。
ベルリンオリンピック – Wikipedia
先ほどの、中国政府の抗議声明に出てくる、
という『心のこもった歓迎』についても、
以下のようなシーンが見られたという報告もある。
スポーツ見るもの語る者?フモフモコラム:13億の力!聖火リレーを無理やり盛り上げる中国人軍団が出陣の巻。←北京五輪公式サイトによる「Spectators cheer while watching torch relay」の図はコチラ!
ALL中国人wwwwwwwwwwwwwwww
五大陸の融和など、オリンピックの精神に照らしたとき、
国際オリンピック委員会、中国オリンピック委員会は、
その精神の尊重が足りないのではないかと思う。
今現在の所、これはオリンピックではない。
儀式を忠実になぞろうとしてはいるけれども、成功しているとは言い難い。
重要なのは儀式ではなくて…それに付随する精神性のはずなのに。
以上のことを考慮した上で、一連のこの行事について、
僕個人としてはスポーツおよびオリンピックとは認めないことにします。
仮に、スポーツとしての文化的独立性、
オリンピックとしての精神性遵守が確認された場合には、
考え方を変えることもあるでしょうが、
現時点でこれをスポーツないしはオリンピックと認めることは、
それぞれに対する侮辱であると考えます。
もちろん、それが何であれ暴力を伴う抗議行動は認めるべきではない、と思いますが、
一連の行事に対する抗議行動は十分に認められるべきかと。
政治的活動である“聖火リレー”に対して政治的に抗議することは極めて正しいかと。
また同時に、ブラックジョーク的なネタとしての捉え方も許容しつつ、
エクストリーム・聖火リレー – アンサイクロペディア
一連の行事に対して、否定的な立場を保ちたいかと。
なお、昨日行われたサンフランシスコでの聖火リレーは、
直前のルート変更(発表一切無し)によって何の問題もなく終了したそうです。
聖火、米サンフランシスコでは異例の“隔離リレー” : 運営・話題 : ニュース : 北京五輪2008 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)沿道には、中国のチベット暴動鎮圧に抗議する人権団体メンバーら多数が集まったが、主催者側が当初予定していたコースを全面的に変更、短縮し、終了式典も中止するなど異例ずくめの形で行われた。
(中略)
同日午後、出発前式典はほぼ予定通りに始まった。ところが、第1走者が近くの倉庫に消え、その後は発表されたコースとは全く別ルートを走行。予定の10キロは約半分に短縮され、約2時間で終了した。
(中略)
地元紙などによると、コース変更が決まったのは出発の約2時間前。警備当局は出発直前、当初ルートの警官数を増やし、陽動作戦を展開する念の入れようだった。
本来の意味ではオリンピックの開催を告知するための聖火リレーであるはずであり、
聖火リレーに対して肯定的な立場を取る人たちを蔑ろにしてまでも、
聖火を『通過させる』ことを優先させたことは…色んな意味でやはり本末転倒かなと。
ただ、儀式を終えたというテキスト上の事実が欲しいだけじゃないのかと。
なんだかもう意味が分かりませんね。
今後の日程についてはこの辺。
エクストリーム・聖火リレー – アンサイクロペディア
日本(長野)での聖火リレーは4/26の予定ですが…
サンフランシスコと同じような対応になるんだろうなぁ。
今後の世界ツアーの状況によって変わるだろうけど。
現状、非常に暢気な味を出している長野市職員についてはこちらを参照。
痛いニュース(ノ∀`):【聖火リレー妨害】「バカなことをやってるよな」「長野は治安がいいので(妨害は)ないと思う」…長野市職員
4/26までに少しは(市民の安全に対する)危機感持ってくれると良いけどね…
政治的判断は要らないから、その安全だけ最優先にして欲しいね。
(そう言う意味ではサンフランシスコの判断も正しいのかな…)