MASTERキートン。

いや別に、浦沢直樹、神!とか言うつもりはないんですけども。
20世紀少年(21世紀少年)は最後の方、なんかよくわからなかったし。
でも、面白いもんは仕方ないよなー。

…というわけで、最近はまってるのが、MASTERキートン。
諸事情(後述)により、アニメ版。



浦沢直樹の初期3作、パイナップルARMY、YAWARA!、MASTERキートンは、
それぞれ別の場所で、でも印象的に読んだ覚えがあって。


それがどこだったか全く思い出せないけど、
ただ、面白かった、ってのは覚えてる。


MASTERキートンは、

SAS出身で、今は保険会社のオプ(調査員―日本で言うアジャスターの事)として働く日英ハーフの考古学研究者にして大学講師、キートンの遭遇する様々な事件を描く。
MASTERキートン – Wikipediaより抜粋)

というお話。

軍事もの、アクションもの、ミステリもの…という印象がありつつも、
下敷きに考古学と、家族愛があって、深い。
(そういう意味ではYAWARA!もそうなのかもしれない)


普段はひょうひょうとしてて、頼りないくらいなのに、
実は…というのは僕の好きなキャラで、
必殺仕事人の八丁堀(藤田まこと)みたいな感じになりたいなぁ、
と思ったりもするんだけど、まぁともかく、そういう性格。

実際に何か事件が起こったときには、豊富な知識と経験、技術で、
それを切り抜けるけど、プライベートでは奥さんと離婚したり、
娘に怒られたり、必ずしもカンペキじゃない。
でもそこがねー…人間的なんだよね。


同じ傭兵経験を描いていても、
パイナップルARMYの方は、現役でもあるし、
よりそれに焦点を当ててるから、実際の話もっと暗い。

MASTERキートンも、そういう一面を覗かせはするんだけど、
物語のベースが違うからか、最後の印象はいつも、温かい。
(エピソードによっては…だけどね)


そういうわけで、アニメ版、全39回。
徐々に見てます。
アニメも面白いねー。
(YAWARA!(全124回+SP+映画)ほどじゃないから、軽い気持ちで。)



諸事情

MASTERキートンはこんだけ面白くて、人気も根強いのに、現在は絶版状態。
理由は…、一言で書くのは難しいですね。

簡単に言うと、原作者がいたが実際のストーリーは、
それを元にして浦沢直樹と編集者が作っていたので、原作者の表記を小さくする、
いや、原作者はきちんと仕事していたからそれは不当…

…とか、その辺が争点なのかなぁ。

まぁ一番の問題は、その原作者の方が既に亡くなっていることと、
その方の言葉を代弁している方含め、
話を解決しようという気が特になさそうな点かな…

ビジネスであり、自分の心血を注いだ作品であるから、
感情論も、名誉や金の話もありだと思うけど、
とにかくファンとしては、ただ、読みたいだけなんだよな…
仕方ないけどね。


■ 参考
勝鹿北星と浦沢直樹と長崎尚志


というわけで、Amazonなんかで中古を探してみるけど、
当たり前ながら全く安くなってないのな。
Amazonマーケットプレイスで、1冊443円?661円。
中古としてはあり得ない値段だよな…

ブックオフオンラインでも、在庫があるのは全18巻中5冊のみ。

やっぱり、コミックで読むのは無理かな…


MASTERキートン [少年向け:コミックセット]MASTERキートン [少年向け:コミックセット]
浦沢直樹
Amazonで詳しく見る
by G-Tools