この辺で取り上げられてたので調べてみた。
http://www.asahi.com/international/weekly-asia/TKY200607180152.html
カムジャはジャガイモ。タンは汁もの。つまり「ジャガ鍋」。
思い出がある。ソウルで留学していた5年前、会話のテストで女性の先生から「好きな食べ物は?」と聞かれて「カムジャタン」と答えたら、先生は「ああ、それは男同士が酒を飲んで食べるもの。私は食べたことがないから味を知らない」。気まずい沈黙が訪れた。
当時は確かに男っぽい印象があったが、今は、はしで挟めないほど大きな豚骨のすき間の
肉に女性もしゃぶりつく。赤いスープは辛くて濃厚。残った汁を白飯といためれば最高だ。
1000年以上前に南部で生まれたとされ、全国どこにでもある。(抜粋)
実際問題、このエントリ(というかスレッド)のタイトルは煽りすぎで、
記事のどこにもジャガイモが韓国起源とは書いてない。
まぁそれはそれとして、
問題なのは、ジャガイモと唐辛子を使った料理、『カムジャタン』が、
1000年以上前に朝鮮半島に存在し得たのか?ということで。
ジャガイモ、唐辛子の、日本への伝来を、Wikipediaを参考に調べてみると、
南米アンデス山脈の高地が原産といわれる。16世紀、スペイン人によりヨーロッパにもたらされた。日本には、1600年ごろにオランダ船によりジャカルタ港より運ばれた。当時は、観賞用として栽培されたという。
日本への伝来は、1542年にポルトガル人宣教師が大友義鎮に献上したとの記録があるが諸説ある。日本では最初、食用とはせず、観賞用や毒薬として用いられた。唐辛子が南蛮胡椒と呼ばれていたのはこのためであるとされる。
(中略)
日本から朝鮮へ伝来したとする説が有力である。一説には朝鮮出兵のとき武器(目潰しや毒薬)または血流増進作用による凍傷予防薬として日本からの兵(加藤清正?)が持ち込んだと言われている。また、江戸時代になって朝鮮通信使が日本から持ち帰ったという説もある。(略)現在も日本から伝わったことが韓国では定説になっている。
唐辛子が、日本から朝鮮へ伝来したか否かはさておき、
(日本からの由来説が強いっていうのは初めて聞いた。そうだったんだ)
どちらも原産は南米。
日本と朝鮮の交流具合から考えて、
片方の伝来が片方より700年以上遅れてるのはなんか腑に落ちないわけで。
そう考えると、カムジャタンが作られたのは、
一桁違うんじゃないかという気がちらほら。
ソースはよくわからんけどさー
朝日新聞の記者(ソウル支局長らしいね)、やっちまったんじゃないの?
この件自体は、多少先走った煽りスレッドが立っちゃったくらいで、
それほど影響があるわけではないけれども、
ちゃんと調べてから書いて欲しいなぁ。
万が一、料理屋のおばちゃんが言ってたんだとしてもさ。
事と次第によっては、余計な騒ぎが起こりかねん。
それはそれとして、カムジャタン、食べてみたい。
美味そう。