尼崎脱線事故:
1両目にいた久田記者 事故前後を再現107人が死亡した兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故で、大破した1両目車両に、毎日新聞大阪経済部の久田宏記者(30)が乗っていた。久田記者は25、26日と通院し、頭部や顔面打撲の後遺症の心配はほぼないと診断されたが、仕事にはまだ復帰していない。事故からまもなく1週間。ようやく断片的によみがえってきた記憶をもとに、事故発生前後を再現した。
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読んでいて、寒気を覚えるほどのレポート。
実際にそこにいた人が書く記事は、恐怖や憤りではなく、
まず、驚きが先に来ていて、それが現実感というものなのだろうと思った。
やはり自分のメディアを通した感覚は、透明ではない。
一番最後の言葉が、
非常に印象に残ってしまった。
乗り合わせた新聞記者として、事故を記録しておくのは、最低限の使命であると思い、思い出す限りのことをつづった。だが、この事故にどう向き合えばいいのか、まだ考えはまとまっていない。